@daikouzui

きしょう

どんなひととお喋りしていても、たのしいことにはたのしいのですが、恋人とのそれがもっともたのしいです。あまりにもその感情がつよすぎるのか、ほかのひととの接触は、彼とのそれの代用でしかないのではないか、とおもってしまうくらいです。しかし、それだけ彼に対して盲目であるにもかかわらず、さいきん衝動的に「別れよう」と言いそうになっているじぶんがいます。どうしてそんな発想に至るのか、じぶんでは、よくわかりません。きしょうさん、どうか分析してください。(自覚しているうえでは、そんな衝動からは逃れたい気持ちのほうがつよいです)

ふむふむ。あなたがおっしゃっていることについて、「よくわかる」とはなかなか言えません。
かといって、いただいた質問文を読んで、特に僕の中で反発するところはまったくなく、すうっと胸に落ちてきました。
だから僕のこの「よくわからない」という感情は、身にせまる切実さという点では大きな差があるのでしょうが、あなたの抱えている「よくわからない」と遠くない種類のものだと思いました。
だからちょっとがんばって分析してみますね。あと、「分析してください」というご相談のいただきかた、なんとなく好きだと思いました。

さてさて、前置きはこのくらいで。
あなたはきっと、それなりに僕のask.fmなりTwitterなりをお読みになっていらっしゃる方だと思うので、ある程度前提とさせていただきたいのですが、僕はよく「それは恋人関係でなくていい」とか「わざわざ関係に名前を付けなくてもいい」とかいう言い方をします。恋人というありかた、付き合う/別れる、そんな概念に対してわざと疑義を唱えようとしているようなところがあります。
でも、あなたと恋人との関係は、僕が疑義を唱えようとしているそれとは違うものだと思うんです。そういうものがもしあるとするならば、ほんものの恋人関係だと思います。わざと型にはまろうとする向きもなければ、いたずらにしあわせを誇示するようなところもない。あこがれます、僕は経験したことのないものだし、きっと今後も訪れることのないものだから。

きっとそれは僕なんかには、ことばで言い表すことができないものなのだと思いますが、ひとつ表現をひねりだすとしたら、恋人とあなたの関係は「かんぺき」なのだと思います。
すてきな恋人を誰かに自慢したい、結婚してしあわせな家庭を築きたい、子どもが欲しい、そういうわかりやすい欲求からは自由で、いっぽうで疑うことなく楽しく、みたされている。これ以上のことってあるでしょうか。ほんもので、かんぺき。なんか大言壮語すぎて逆に不安にさせてしまうかもしれないとさえ思えてきました。あなたなら大丈夫だと思うけど。
かんぺきになってしまったほんもののそれは、すべての時間が永遠でないことを正しく認めるならば、あとは傷つけられて壊れるのを待つだけです。揺るぎなく完成してしまった関係は、そのままで時間を積み重ねることはいくらでもできるかもしれませんが、それ以上の段階に進むことはありません。
それすらあなたにとっては問題であるはずもなくて、そうして成り立っているのがあなたがたのいまなのだと思います。
しかし、いつかそこにきずが生まれてしまう可能性ももちろんある。それは主に外的要因によるものでしょうか。そして永遠ではない時間の流れをみつめるならば、それは可能性などではなく、厳然たる事実でもありましょう。
そうあったら、すべての理屈や感情、愛しさを超えて、自分でこわしたくなってしまうのも、僕にはわかる気がします。僕にはこんな喩えしかできないけど、もし紙とペンを前にしてフリーハンドで真円を描けたら(それは奇跡かもしれないけれど、確率としてはゼロではない)、しかし僕はきっと、その真円にいつか斜線を入れてしまうと思うんです。
「僕にはわかる」とした最後の部分は、どんなに頑張ってもことばにはなりませんでした。でも、あまりにも当たり前のこととして胸に落ちてきたので、そう書かせていただきました。
あなたと恋人がつくってきたものに、あなたにとって最も美しい終わりを導くためには、あなた自身がこわしてしまうほかないのだと思います。その衝動は、もしかしたら「それ以上の段階」を求めてしまう本能の叫びのようなものかもしれないとさえ感じます。

分析としては、このくらいです。
もうひとつ僕から付け加えることがあるとするならば、もしもあなたがその衝動にさいなまれてしまった瞬間にそこにいたら、僕は全力で、いっそ醜いくらいにそれを止めようとすると思います。
理由はわかりません。僕はあなたが身を浸しているその関係を、素敵だと思うことこそあれ、大切にする理由も権利もなければ、そんなことに醜くエネルギーを使うのも合理的でないし、また僕がどうあがいたってそうなったあなたに影響を及ぼすことはできないと思います(結末がどちらに落ち着くかという問題ではないです)。
こんなことを付け加えている理由も、ちょっとわかりませんね。
まあ頑張って長々と書いてみました、ということで。このくらいにしておきます。
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Latest answers from きしょう

初彼と結婚するのはオススメしませんか? まだ彼氏が居たこともないんですけど、バイト先の人に初めて出来た恋人と結婚したいんです!って言ったら、それは良くないね〜って言われてしまいました オススメしないというか、初彼と結婚する〜なんて夢でしかないんですかね、

あなたのおっしゃることも、バイト先のかたがおっしゃることも、半分正しくて、半分間違っていると思います。
あるいは、そんなに心配いらないかな、とも思います。
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それがあなたの価値観に近いと思うので、いろいろと単純化して、「誰もがみんな結婚を、そのなかでも恋愛結婚をめざしていて、最終的にはそれを実現させる」という前提に立って考えてみましょう。
それが初彼でも初じゃない彼でも、恋愛がとてもうまくいけば、あなたはその相手と結婚することになるわけです。あなたはおそらくまだお若いのでしょうから、むろんすぐ結婚ということにはならないのですが、ゆくゆくはそういうことまで視野に入ってくるような、長期的に良好な関係を築けるひとと恋人になりたい。それは至極当たり前のことです。だってお別れすることを前提に、恋人関係を始めるひとなんていないわけですから。
だから、「初彼と結婚する」という言い方をするひとは必ずしも多くないかもしれませんが、あなたの考えそのものに、特に変なところはありません。
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いっぽう、そのバイト先のかたの立場から考えてみましょう。
「初彼と結婚したい!」というあなたの考えに否定的な発言をするということは、おそらくこれまでそのかたには、何人かの恋人がいたということでしょう。N人の恋人がいたということは、普通に考えればN人またはN-1人のひととお別れしてきたということのはずです。
いま恋人(あるいは配偶者)がいてしあわせならば、N-1人の元恋人と過ごした時間と、N-1回のお別れにも、それなりに意味があった、いくつかの恋を経験して、その経験があるからいまのしあわせがある、と考えている部分もあるということです。
あるいはいまそのかたがフリーだとしても、過去の恋愛を引きずっているのでないならば、同じことです。お別れした相手には、お別れするだけの適切な理由があって、いわゆる恋愛経験のようなものを積んだから、次はもう少し、傷つかなくてしあわせに近い恋ができる。そう考えるのも、自然なことです。
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恋人になったひとは、他人じゃないと思います。恋人になったならば、お別れなんてしないほうがいい。そう考えるのがふつうです。
でもそれは、恋人と別れてはいけないということでも、初彼と結婚しなければならないということでもない。
しかしあえてもう一度ひっくり返していうならば、恋人になったひととは別れたくないし、あるいはそれが初彼でも初じゃない彼でも、結婚できれば、そして一生添い遂げられればいちばんいい。
ですから僕は、あなたもバイト先のかたも、半分正しくて半分間違っている、という感覚をもちました。
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そのうえであなたに対するアドバイスとして書き直すなら、これから先いつかできるだろう初彼、そのひととお付き合いするかどうか検討するときに、「ゆくゆく結婚できそうか?」というところまで考えるべきではなくて、このひととひととき以上一緒に歩いていきたいかどうかでお付き合いするか考えるべきです。
あるいはめでたく初彼ができたとしても、「このひとと結婚しないといけない」のように考えてはいけません。
何度トライアルアンドエラーを繰り返したって、あるいは結婚したって、そうするだけのハードルを越えた適切な理由があれば、何度でもくっついたり別れたりすべきなんです。
でも、「初彼と結婚したい」と思うことは、その「初彼」をじゅうぶんに愛することができる無敵のエネルギーでもあります。どうかそのエネルギーは最大限にそのはじめての相手に向けて、きっとしあわせになってください。でも、そのエネルギーが尽きてしまうひとも多くて、それはしかたないことで、あるいはそのバイト先のかたもそのひとりで、そうなればトライアルアンドエラーを積み重ねていけばいい。それだけのことです。
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もうひとつだけ、まあ結婚はほど遠いとはいえ二十代をとっくに折り返したおじさんとして付け加えるとするならば、結婚というのは生活であり現実との直面の連続だと思います。まわりの方々をみていても、それはそうです。
だからまわりの、あなたより大人なひとたちが(もしかしたら僕も含めて)、なんというかどこかシニカルになるのは当たり前のことで。
でも、それは初彼うんぬんとは関係なくて。だって初彼とずっとうまくいくなら、その彼と一緒に成長してもっと大人になって、現実と折り合えるだけのリアリスティックな部分を長い目で身につけていけばいいだけの話ですから。
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だからたくさん夢をみましょう。恋すべき相手が現れたら、どこまでも夢中になりましょう。そこにあるあなたは誰よりも輝いています。僕たちおじさんおばさんは、それが羨ましいだけなんです。
でもあなたも数年たてば、いまの僕と同じ年齢になるわけで、しかしそれは、いまのあなたがおじさんおばさんの感性をもっていなければならないことではない。
あなたの人生の時間を、夢中で突き抜けてください。それがあなたが自分自身のためにできる唯一のことだから。
僕からは、それだけです。

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この人と結婚したい!というのが理想ですけど、現実は、とにかく結婚したいんだけど、この人はどうかな…?という風に順番が逆転してる気がします。婚活うまくいかない。

「順番が逆転」とおっしゃいますが、婚活ってそういうことだと思いますし、「この人と結婚したい!というのが理想」とおっしゃいますが、それは確かに理想かもしれませんが、それこそ昔から、多くの人びとにとっては本当にただの理想にすぎないものだと思います。
僕自身は婚活しているわけでも結婚がうまくいっているわけでもないのでこんなことをいうのもアレですが、「順番が逆転しちゃってるなあ……」と思うのをやめて、開き直って素直に努力できるひとのほうが、婚活は成功しやすいんじゃないかなと思います。
また、周囲の結婚されている人をみていると、結婚生活についても似たことが言えるような気がします。すべてのことに対して、ある意味では近視眼的に、素直に自分事として向き合い、ひとつひとつ努力したり、楽しんだりできることが大事なのかなって思います。
「この人はどうかな」といろいろ探している過程も、ある意味楽しむことにしましょうよ。結婚相手が見つかってしまえば、二度できないことなんですから。

好きでもない人とのデートは時間の無駄だと思いますか

無駄だとは思いませんよ。結果楽しければもちろんいいですし、もし楽しくなくても、回数が重ならなければ、そんなものかな、と思ってすませればいいと思います。
また、「好きでもない人とのデート」とおっしゃいますが、そうひとまとめにするべきものではなく、相手が変われば新たな可能性がある、とも思います。
時間に追われていない状態であるならば、最初から何かを「時間の無駄」と決めつけるのは、よくないことだとも感じます。

デートのお誘いがあったのでしょうか。行かれるのであれば、あまり堅苦しくいろいろ考えずに、楽しんできてくださいね。

女性からの手作りって、重たいですか? 食べ物の場合と、物を貰う場合とで、受け取る側の気持ちは変わりますか? あと、付き合っているのと、付き合っていないけど仲良しな場合も、違いはありますか めちゃくちゃな日本語ですみません

重たいというか、そこに込められたぶんの意味は当然にもつと思います。

食べ物とそうでないものだと、やっぱり変わる気がしますね。食べ物は食べるとなくなってしまうから。残るものだとして、メッセージカードくらいならどうってことない気がしますけど、身につけたり身近に置いたりしたりする手作りのもの、となってくると、お付き合いしていない限り、ちょっと重いな、と感じます。
「引き出しにしまっておいていいもの」が限度かな、というのが直感です。

お付き合いしていれば、やり場に困る大きさのものでない限りなんでも受け取れると思いますが、そうでなければ前掲のような制約というか、そんな感じのものがあるかな、というのが、あくまで僕の感覚です。

何か好きな人(?)に差し上げたいものがおありなのでしょうか。
おっしゃるようなところで迷うようであれば、食べられるもの(手作りかそうでないかはあまり問いません)に、手書きのメッセージカードを添えるくらいでちょうどいいとおもいます。あとに残るちょっとした小物くらいならあってもいいかな、とも。

でもまあ、「これをプレゼントしたい!」という具体的なものがあれば、なんでもいいかなとも思います。そうでなくて、「何かを手作りしたい!」というくらいの動機なら、手作りじゃなくても思いは遂げられるはずです。

注意しなければならないのは、込められた思いが大きくて「重たい」のと、もらった物が扱いに困って「めんどくさい」のとは慎重に区別しなければならず、後者は例外なくできるだけ排斥すべきで、前者についてどこまで表に出していくかが問題となっているのだ、ということです。

最近仕事でのミスが多くて落ち込んでいます。なぜか同じようなミスを繰り返してしまいます。上司には、よく振り返って、行動をどう変えて行けば良いか考えろと言われました。どうしたら良いのでしょうか…(;_;)

ミスがあることは仕方ないとして、「行動をどう変えるか」なんてあまり大きいことを考えないのがいいと思います。まあ、それを言葉にすることが求められる場面もあるのかもしれませんが、そこと自分の行動は切り分けてしまいましょう。

ミスを繰り返さないために必要なのは、次に同じミスをしかねない場面で、自分がおかしたミスについて思い出すことができるようになることです。
結局のところできることは地道な対策なのかもしれませんが、仕事関係じゃない人に他愛なく自分のミスについて話してみるのも案外効果があるかもしれません。

また会いたいと思う人がいるんですが、積極的なれません。会うのに理由、目的、口実がないと誘えないというか…なんて誘ったら良いかわからなくなります。。相手にどう思われてるかわからなくて怖いのかもしれません。

とりあえず、会いたいと思うならそれでじゅうぶんだと思います。理由や目的なんてなくても自然ですよ。
またお目にかかりたい、ごはんでも食べましょう、そのくらいでいいじゃないですか。
変に勘ぐられるのが嫌なら、「特に何があるわけでもないんですが」とか付け加えてもいいかもしれません、という程度で。

どう思われたところで、会いたいひとに会えないと意味なくなっちゃいますよ。なんて。

きしょうさんがつらいと わたしもすこし せつないです。 どうか おからだに きをつけてください すきです、きしょうさん

ありがとうございます。
あなたが切ないと、僕は悲しいです。なので、身体には気をつけますね。できるだけ。
僕もあなたのことが好きです。
どうか今夜も、よい夢を。

ある恋愛コラムに「ちゃんと告白したり、交際する前から相手を大好きすぎる気持ちを悟られてはいけない」と書かれていたのですが、私は(さすがに「好き」という言葉は避けますが)好きな人に会いたいと思えば、会いたいと伝えなければ気が済みません。 付き合ってもいないのに、私の一方通行な想いだけでそんな行動をしてしまうのは、やはり迷惑なことなんでしょうか

うーん、「恋愛相談おじさん!」とか浮かれたことを言いまくっておいてなんだと思われるかもしれませんが、世の中にあふれる恋愛コラムなんてろくなもんじゃないですよ。
もちろん、「世間のいろいろな意見の総和」とか、「多くの人が流されやすい声」とかを知るには役立ちますけど、その程度のものです。
そういうコラムって、多くの人に響いたほうが勝ちなんですから、極端な意見とか角度をつけた意見を、わかりやすい表現で投げつけているにすぎないんです。
僕はほんとうによくわかりませんが、駆け引きみたいなものの一環としてそういう態度をとりなさいということなのでしょうか。
でもまっすぐな気持ちがあるのに、それを封じ込めるなんて、あとから何かがこじれてくるに決まっています。
誰かに幸せだねと言ってもらったり、幸せをアピールするための偉そうなコラムを書いたりするために恋愛をするのではなく、ただただあなたが満たされるために恋愛をするわけであって。
だからあなたがしなければ気が済まないことがあるならば、まずそれをすべきであって。それを前提として、あなたが手に入れたい結末と折り合わせることを試みるべきであって。
迷惑なんて、考えないでください。あなたの世界に存在するひとりめはあなたであって、その次にようやくふたりめとして好きな人が存在するんですから。
あけすけにまっすぐに想いをぶつけるならば、万が一迷惑だったとしても、それにお断りの返事をする余地はあるということで、それは健康的なコミュニケーションです。
どうかどこまでもまっすぐなあなたであってください。どこまでもまっすぐ、いろいろなものを見られるようにしていてください。受け入れたいものも受け入れたくないものもあなたの世界にあって、それを正面から受け入れることです。

好きな男性に、4年ほどお付き合いされている恋人の方がいるのですが、どうすればその男性と発展できますか。それとも諦めた方が良いのでしょうか。

素朴に考えれば、たぶん諦めたほうがよいのでしょう。こういう文脈になったとき、4年という時間はやはり重いです(その事実だけでなく、その男性自身が4年という時間をもはや諦められない、というところまで含めて)。
しかしひとつ思うのは、かような状況であるわけですから、少しだけ捨て身になってみてもいいということで。肉弾戦を挑めみたいなことではなく、まあ自分から気持ちをきちんと伝える、くらいの意味です。
どうせ失敗しても相手は変わらないのであって、何も言わず諦めたところであなたがもやもやするだけです。
可能性はあまり高くないですが、4年付き合っている恋人の存在が公になっているのであれば、相手とうまくいっていないとしても、公になっていること自体が「次」の可能性を遠ざけてしまうこともあると思います。
すべての可能性を勘案しても、一対一の関係だけをとらえているならば、あなたの「好き」はどこかへぶつけておくべきだと、僕はそう思います。

10ヶ月前「冗談を言う男性は何かを試しているんでしょうか」と相談した者です。あれから食事に誘うなど友人として少しずつ距離を詰めいています(長期戦です)。先日二人で飲んでいる流れで、初めて彼の家に行ったのですが、ベッドで添い寝(腕枕や、手を軽く握られる程度のスキンシップ)をして終わりました。朝「ソフレってやつですね」と何度か言われて、(ソフレって…私の気持ちを知ってて言ってるの?)(その先に進む気はないんだ…)とモヤモヤ苛立ち、悲しくなりました。彼の言動をどう捉えていいのかわからずにいます。はっきりさせようとすると、かわされてしまう気もして。しばらくは曖昧にしておくべきですか?

https://ask.fm/daikouzui/answers/127056696303
https://ask.fm/daikouzui/answers/127095878895
こちらのaskをくださったかたということですね。ご無沙汰しております。またaskをいただけて嬉しいです。
前回くださったask、ちょうど引っ越しの準備をいろいろしていた頃だったこともあって、お答えしたときの情景まで含めてよく覚えています。

さて。
最初に結論を申せば、他人であり、かつ男性である僕からすると、曖昧にしておくべき時期は過ぎてしまった、という印象です。
彼に関しては、少なくとも1年近く、ゆっくりしっかり距離を詰めてきた相手に、「ソフレってやつですね」なんて言えるあたり、ちょっといけすかないな、と思ってしまいます。
だけど一方で、そうやってやっぱり冗談めかしてしまいたい気持ちも、なんだかんだわかるような気がして。ことあなたに対しては、冗談を言いかさねて関係をつくってきたわけですから。

忘れないでいただきたいのは、僕はその彼のことを(そしてあなたのこともほとんど)何も知らないということです。
その上で申しますが、ソフレとか言ってる時点で、あなたと彼は明らかに他人ではありません。ソフレなんていうカジュアルな関係がもしわかりやすく成立する世界線があるとしても、そのソフレって何人も何十人もいるものですか、という話です。
またあるいは、「ソフレ」発言は、彼にとって特に意味のないことだとも思います。それで何かを約束するわけではないわけで、ただただ状況を冗談めかして説明しただけ。ソフレになりたかったわけではなく、ソフレでいいと思っているわけでもない。ただのバズワードとしてソフレと言ってみただけ。その先に進む気はないわけではないけど、あるわけでもない。そんなところだと思います。

前回のときから、あなたはとても真面目なかただとお見受けしています。
前段で「ソフレ」の捉えかたについて真逆ともとれるふたつを紹介したのは、曖昧なことを信じたり頼ったりすることが難しく、しっかりと約束したいと思っていらっしゃるようなあなただから、あえてそうしたまでのことです。
そして、そんなあなたにとっては、そろそろその関係を曖昧にし続けても、あまりプラスにならないと思うからです。
あなたのおっしゃる「私の気持ち」の中身はよくわかりませんが、おそらくそこに、彼への戸惑いこそあれ、嫌悪感のようなものはあまりないでしょう。10ヶ月前のあなたも、きちんと告白されれば付き合いたいとおっしゃっていましたね。
逆にいかなる方向であれ、彼が「きちんと」してくれないからこそ、あなたはもやもやしてしまっている。客観的にみて「他人ではない」ようなところまできたのだから、そのレベルでもやもやしていても、あなたはもう何も得られません。
あなたが彼とどうなりたいのか。どうしたいのか。あるいはいま、どのような戸惑いを抱えて、彼と対峙しているのか。ぶつけて反応をみてみるべきところまできていると思います。

そうしてはっきりさせようとしてみて、かわされたとします。そのとき、あなたはもしかしたら少し傷付くかもしれない。でも、たぶんあなたがたの関係は変わりません。
誠心誠意、ほかに手段がないくらいの方法ではっきりさせようとしてみて、それでもかわすような相手であれば、すっぱり諦めるべきで。あるいはそうならないように、はっきりさせるように働きかけるべきでもあって。
あるいはこれは僕個人の感覚ですが、男性として素朴に、ある程度踏み込んで申せば、添い寝してくださる女性の方はとても貴重な存在ですし、それ以上のことを踏みとどまれるということは、あなたのことを得難い存在と自覚しているか、もしくは男性機能にひどく乏しいかのどちらかだと思います。

だらだら書いてしまったので、最後にすっぱりまとめます。
あなたはおそらくベストを尽くしました。長期戦であること、そしてあなたがそれをしっかり戦ったことは、彼も(態度はどうあれ)わかっている。
だからそろそろ、結論を出すことを(遠回しか直截かは関係のバランスによりますが)あなたの側から迫るべき段階にきています。
これ以上その関係を続けても、あなたに残るのは「もやもやさせてくる彼を失わなかった」という消去法の未来だけで、あなたに約束されるものはどこまでもない。そう思います。

珍しく、askへのお答えで強いことを言った気がします。
でも、本気です。思っていたお答えと違っていたらごめんなさい。でも、これが僕なりの誠実だから。
またお話聞かせてくだされば嬉しいです。では今日はこのへんで。

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Language: English