1年以上前に、好きだった人がいました。いい感じだっときもありましたが、結果的にわたしは振られました。 今、彼は私と共通の友人の女の子を狙っている(?)ようで、私の前で「俺たち付き合ってるんだ」とか冗談を言います。彼女も否定はしつつも、まんざらではない様子です。私は今は別の彼氏がいますが、とてもこころがざわつきました。もう彼のことは割り切った気でいたのに、時々「やっぱりいいなあ」と惹かれることもあり、気づかないふりをしててもずっとどこかでひっかかっていたのかもしれません。その女の子とは、仲が良い友達だけに、自分は振られたのに、なんで彼女は選ばれるのだろう…と負けた気がして悔しく虚しい気持ちです。
なんだか、人間とか恋愛って悲しいなあと思います。
人間の気持ちって恋人になる/ならないみたいなことで割り切れるものじゃなくて、もっと曖昧なものなはずなのに。
むろん、それをわざと切り分けて恋人になろうとする、なる、ということには大きな意味があります。それが叶うときもあれば叶わないときもあって、叶っても必ずしもうまくいくわけではもちろんないし、叶わなくてもあなたのように、割り切れるものではないのですよね。
前置きが長くなりました。
ある程度それも期待されているのかもしれないと思うので、一応男性なりに彼のほうの気持ちに寄り添ってみると、いい感じだったときもあったくらいだから、あなたを振るにあたって逡巡はあったでしょう。
あなたを振ったことについてそこまで後悔しているわけじゃないけど、あり得たいろいろな可能性を突き放したのは確かで、「後悔していない」自分を確固とつくりあげたい。だからあなたの前で「俺たち付き合ってるんだ」とか言っちゃうんです。そうやってあなたを、やわらかい刃で傷つけることでしか自分を保てなくなっている(そのひとと付き合っているわけではないから、それによる不安もあるはずです)。
その一方で理不尽なことに、あなたがいま恋人がいることも気にくわないんです。変な話ですが、そういうものです。自分が突き放したとはいえ、確かに確認したはずの気持ちが目に見えて離れている(あなたの心の揺れは彼には見えていないのです)。
これらふたつの揺れが相互にはたらきあって強まって、あなたを虚しい気持ちにおとしめて傷つけているし、ある意味では彼自身も理不尽に傷つけられている。
それなりに合理的にいろいろなことを判断して生きているはずの人間から合理的な思考を奪うのが色恋沙汰であることはある程度真実で、それは必ずしも人間を幸せにするとは限らない。理不尽なほどの幸せを手に入れるためのリスクとも言えるでしょう。
結局のところ「恋人関係がそこに成立するかどうか」は、タイミング勝負なところがあります。一瞬ひどくほだされたり、なんだかやけに寂しかったりして首を縦に振ったら、あるいは言葉が先走ったら、成立してしまう口約束が恋人関係です。
だからあなたは負けたわけじゃまったくない。彼もその彼女を、100パーセント自分で選んだわけじゃない。あなたがいまの恋人を選んだ一方でそんなふうに揺れている、そこから想像してみれば少しはわかるはずです。
でも恋人関係という約束をひとたび交わしたならば、ある意味でそこは平等なスタートラインです。結びつきを強め、関係を続けていくには、お互いの努力がなければなりませんし、それを重ねていくしかありません。そんなふうに悩んでいるあなたも、しっかりそうしているはず。
あなたは悪くない、彼も悪くない。もちろんお友達も悪くない。人間関係のなかで絡み合うすべてのひとを受け入れていつくしみ、その上で誰かひとりを確かに選びとることが健康で明るい恋なのだと思うのです。たとえどんなに理不尽な感情が渦巻いていたとしても、その明るさがあるならば。
■
ひとまず、こんなところでしょうか。
また、お話聞かせてくださいね。
お答え遅くなってすみませんでした。それでは。
人間の気持ちって恋人になる/ならないみたいなことで割り切れるものじゃなくて、もっと曖昧なものなはずなのに。
むろん、それをわざと切り分けて恋人になろうとする、なる、ということには大きな意味があります。それが叶うときもあれば叶わないときもあって、叶っても必ずしもうまくいくわけではもちろんないし、叶わなくてもあなたのように、割り切れるものではないのですよね。
前置きが長くなりました。
ある程度それも期待されているのかもしれないと思うので、一応男性なりに彼のほうの気持ちに寄り添ってみると、いい感じだったときもあったくらいだから、あなたを振るにあたって逡巡はあったでしょう。
あなたを振ったことについてそこまで後悔しているわけじゃないけど、あり得たいろいろな可能性を突き放したのは確かで、「後悔していない」自分を確固とつくりあげたい。だからあなたの前で「俺たち付き合ってるんだ」とか言っちゃうんです。そうやってあなたを、やわらかい刃で傷つけることでしか自分を保てなくなっている(そのひとと付き合っているわけではないから、それによる不安もあるはずです)。
その一方で理不尽なことに、あなたがいま恋人がいることも気にくわないんです。変な話ですが、そういうものです。自分が突き放したとはいえ、確かに確認したはずの気持ちが目に見えて離れている(あなたの心の揺れは彼には見えていないのです)。
これらふたつの揺れが相互にはたらきあって強まって、あなたを虚しい気持ちにおとしめて傷つけているし、ある意味では彼自身も理不尽に傷つけられている。
それなりに合理的にいろいろなことを判断して生きているはずの人間から合理的な思考を奪うのが色恋沙汰であることはある程度真実で、それは必ずしも人間を幸せにするとは限らない。理不尽なほどの幸せを手に入れるためのリスクとも言えるでしょう。
結局のところ「恋人関係がそこに成立するかどうか」は、タイミング勝負なところがあります。一瞬ひどくほだされたり、なんだかやけに寂しかったりして首を縦に振ったら、あるいは言葉が先走ったら、成立してしまう口約束が恋人関係です。
だからあなたは負けたわけじゃまったくない。彼もその彼女を、100パーセント自分で選んだわけじゃない。あなたがいまの恋人を選んだ一方でそんなふうに揺れている、そこから想像してみれば少しはわかるはずです。
でも恋人関係という約束をひとたび交わしたならば、ある意味でそこは平等なスタートラインです。結びつきを強め、関係を続けていくには、お互いの努力がなければなりませんし、それを重ねていくしかありません。そんなふうに悩んでいるあなたも、しっかりそうしているはず。
あなたは悪くない、彼も悪くない。もちろんお友達も悪くない。人間関係のなかで絡み合うすべてのひとを受け入れていつくしみ、その上で誰かひとりを確かに選びとることが健康で明るい恋なのだと思うのです。たとえどんなに理不尽な感情が渦巻いていたとしても、その明るさがあるならば。
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ひとまず、こんなところでしょうか。
また、お話聞かせてくださいね。
お答え遅くなってすみませんでした。それでは。