放課後、屋上まで来て下さい。端正な字で書かれた小さなメモ用紙を握りしめ、ぼくは指定された屋上へ駆け上がっていた。重い扉をぎぃっと開けると、そこには少しうれしそうに驚き、すぐに儚げにほほえむドラッキーちゃんの姿が、服をはためかせながらたたずんでいた。ぼくは逸る気持ちを抑え、尋ねる。「一体どうしたの?こんな所に呼び出して」「あ、あの……先輩……」そう言って、何度もその先の言葉を言おうとして言いよどむドラッキーちゃん。やがて、きっと口を真一文字に結んだドラッキーちゃんは、意を決してぼくにこういった。っと、道ばたに落ちていた紙にこんな事が書いてあったのですが、この続きが是非読みたいので、教えて下さい。

その紙を落とした人は誰でしょうか!少なくとも私じゃないです!友だちになってください!
一回長文回答をした所為か、こう、SS(ショートストーリー)を期待されてるような質問が多いような……。
ネトゲ勢としては、SSってスクリーンショットなのかショートストーリーなのかわかりづらいですね。
基本的に自分は字書きよりも絵描きなので、SSは得意ではないのですが。
そう独り言ちて、僕はもう一度その拾った紙を見た。
続きを見たい。
それは僕もそうだ。
放課後、屋上、それだけで大正ロマンと言う風体のドラッキーちゃんがありありと脳裏に浮かぶ。もちろんセーラー服で。
確かに僕はドラッキーちゃんの先輩と言ってもいいのかもしれない。
このアクロニアの大地で冒険を始めたのは、僕のが先だったからだ。
そんな事を頭に巡らせながらもう三度紙を見る。
そして、僕は都合のいい妄想をしている。
これは、愛の告白のシーンじゃないか、と。
実は僕はドラッキーちゃんに愛の告白されたこと等ない。
当然ながらヘタレな僕から告白等した事もない。
その事実がひたすらに痛い、あの日からずっと一緒にいるのに。この紙の上の文章にそれを見透かされた気持ちになった。
苦しい。
早く帰ろう、あの子が待っている僕の庭へ。
頭に浮かぶ告白の場面。僕はきっと、あの子から打ち明けられるのを待っているのだろうか。
そして決意する。
紙を飛行機にして風に遊ばせる、そしてどこかへ飛んで行くのを見てから、僕は飛空庭の紐を垂らした。
この弱気な気持ちを紙飛行機にして飛ばしたんだ。だから。
あの子へのこの想いをぐっと込めて、僕は紐を握った。

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