独立のタイミングについて質問した者です。詳細にご回答頂き誠にありがとうござきました。どの要素についても共感できました。 一つお聞きしたいのですが、やはりイソ弁だと好きなように仕事をするのは難しいですか?もちろんある程度の拘束はあって然るべきと思っていますが、どの程度の自由度があるのか興味があります。

どの程度の自由度があるのかどうかは、事務所(ボス)差がかなりあると思います。「好きなように仕事をする」という意味もいろいろで、時間的拘束がどの程度あるのか、外出やスケジュール管理の自由度があるのか、個人事件の受任の可否、個人事件の収入の扱い、経費の分担などあらゆる要素が関係します。あなたの興味がどこにあるものか。イソ弁といえども、個人事件(イソ弁独自の仕事、事務所は関係ないという意味)の受任が認められていなければ、実態は会社員と同じだと思います。そこに自由度を期待するのはお門違いといいますか。給料が支給されて、個人事件の受任が自由で、スケジュール管理もうるさくいわれないような事務所が希望であれば、時代の流れだと思いますが、そのような事務所はかなりの少数派になっているのではないでしょうか。スミマセン、えらそうに語るほど私のまわりにサンプルはありません。給料の支給がなくて、自由度が高いとなればそれはいわゆるノキ弁ということになりましょうが、そこはお望みではないのですよね。やはり給料が発生するということは、ある程度の拘束が生じてくるというのは不可避というか、当然ということなのだと思います。自由を求めるにも限度がある。給料が発生して、かつ、個人事件の受任も自由という事務所が珍しくなかった時代もあったのでしょうが、今の時代は、もはや「イソ弁」という言葉も死語になりつつあるのではないかなという気がします。「イソ弁」という言葉があるから、なにか会社員とは違う何かがありそうな気がしてしまいますが、個人事件の受任の自由、時間管理の自由が基本的に認められないのであれば、それは「時間外手当の発生しない会社員」と同じだと思います。時間外手当がないものの、「労働者」と実態が同じなので、今、雇う側の弁護士に対し、そこに自由はありますか?という問いかけても、を何を言っているのだこいつは、といった印象をもたれる可能性すらあるのではないか。自由を重視しすぎると、就職活動をかなり困難にするような気がしております。いつか独立したいのであれば、独立することを胸に秘めつつ(もちろん公言してもよいですが)、それでも一定期間は自分が耐えられそうな自由度が少しでもありそうな事務所(就職させてもらえる事務所)を探してみて、しばらくはそこでがんばってみるしかないと思いますし、逆に給料がもらえて、かつ、自由度が高すぎる事務所ですと、あまりの居心地の良さに独立する気持ちがなくなるかもしれません。なんでもかんでも好きにやりたい、という気持ちが強いことは、私個人的にはよいことだと思いますが、やはりそこに給料が発生するとなれば、さらに昔ほど弁護士という職業が財務的基盤が強くないとなれば、独立志向が強くて我の強い人間はとりあえずいらないと言われるリスクがあります。能ある鷹は爪を隠すのか、能がないからそもそも爪がないのか、私も自分で自分にツッコミをいれながら日々すごしておりますが、あまり爪はみせないで、即独する覚悟がないのであれば、ある程度の拘束は甘受する、むしろ喜んで受け容れるぐらいの気持ちも(少しは)もっていないと、苦しくてやってられなくなってしまうと思います。自分の理想を叶える事務所は自分でつくるしかありません。そこを他者に求めることがそもそもの矛盾なのですね。きっとどこにいっても不満はでるのだから、実際に働いて見る前からああでもない、こうでもない、と理想の職場を探すことは、あまり意味がないと(個人的には)思っています。楽園にいっても退屈地獄を感じる人もいますし、地獄のなかに希望の光や成長の種を見つける人もいます。どこに何が落ちてるか分かりません。大切なのは、どんな環境にはいっても、そこから自分を成長させる能力です。それがあなたにありさえすればいいのです。私はそう思います。

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