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佐倉 大 (北久保弘之)

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いま、某アニメーターさんのツイート(アニメ制作に於いて、原作者は石ころのような存在というもの)が問題になっていますが、実際の所、原作者というのはどの位関わってくるものなのでしょうか。

お答えが遅くなって申し訳ありません。既に回答したアンサーの中にご質問の答えがありますので、リンク貼っときます。
https://twitter.com/lawofgreen/status/473373586108203008
https://twitter.com/lawofgreen/status/473762973065154560
https://twitter.com/lawofgreen/status/473843698661597185

北久保さんから見る、岡田斗司男さんてどんな人ですか?

凄まじく知能が高い割りに、信じられない様なボーンヘッドをやらかす頭の悪い人(と言ってもやはり頭は良いんですが)です。

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日本のアニメ業界って評論家のフリをした広告屋だけで、まともな評論批評が行われていない気がするんですが。売れた作品の後付けみたいな提灯記事って何の役に立つんでしょうか

まぁ、評論家さんも喰ってく為には「汚れ仕事もやらないと生活出来ない」んでしょう。良いトコ探しですよ。

僕は村田峻治さんの描いたアーカードが好きなんですが、TV版HELLSINGという作品は多くの原作ファンからも原作者の原作者からもOVA版公式サイトからも黒歴史とされてて、少々、肩身が狭いです。北久保監督は、自分に少なからず関係のある作品で全く気に入ってない忘れたい黒歴史作品があったとして、それが好きだという人がいたらどう思うでしょうか?

こちらですよね。
Hellsing opening HD [720p]
http://www.youtube.com/watch?v=s9MjaOJSKk8LawofGreen’s Video 114262289103 s9MjaOJSKk8LawofGreen’s Video 114262289103 s9MjaOJSKk8
HELLSINGのTVシリーズが黒歴史扱いされる1番の理由は「原作漫画に人気があるからといって、明らかに放送コードに引っかかる内容の、しかもまだ連載途中の作品を無理やりアニメ化した」事だと思います。えーっと、で、俺が関係してる黒歴史作品を誰かに褒められたら、泣きたくなります。クーデターが起きたら、韓国まで行ってグ◯ビティのスタッフ全員殺したい。まぁ、実際にはそんな度胸は無いですが。

ステラ女学院というサバゲーのアニメが若手監督を大抜擢して作られたんですが、作家性を出しすぎたせいなのか、売り上げ的には振るわなかったです。一度商業的に失敗した若手監督って、次は失敗する可能性がぐっと低くなると思うんですが、現状の業界の雰囲気では次のチャンスが与えられる可能性は低いでしょうか。

イヤ、一度失敗した監督さんが次の作品で「成功する確率は上がりません」よ。「失敗する確率が下がる可能性は上がります」けど。単純に統計学的な話です。次の作品を監督するチャンスは「その失敗した作品のスタッフがどれだけその監督さんの仕事を評価してるか?」によって変わります。

名前に同じ「北」がつくアニメ演出家の北村真咲氏ですが、逮捕後に完全な無実とわかりました。もし仕事や人となりについて、何かご存じであれば教えてください。また、こうした逮捕の恐ろしさについてアニメ労働者という立場から何か感じることがあれば、教えてください。

イヤ、以前から言われてる通り「日本の犯罪検挙率は世界一」とか自慢する前に、誤認逮捕や冤罪の被害者に、充分に出来るかどうかは別として、チャンと謝罪や賠償責任を取れよ!としか言えないですよ。北村真咲さんは俺は個人的に知りませんけど、別にアニメ関係者とかは関係無く。
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今日の晩ごはんは?

喰ってません。ダイエットじゃないですよ。時間が無かったんです。

http://www.asahi.com/articles/ASG5Z5Q1YG5ZTIPE03J.html ASKA問題で役所の保留音がカーペンターズの曲にさしかえられましたが、カーペンターズも有名な薬物中毒者でした。これは皮肉なのか何なのか、どう思われますか?

現在進行形で問題を起こしてなければOKっていう事じゃないですか?

直近で、映画館で観た映画は何ですか?

あー、うーん、「かぐやの姫の物語の」です。

「自分の作品として責任を取る気でいるならば、現場の作業を全てチェックしてとことん関わって下さい。」これ週刊連載持ってる原作作家さんに言ったとしたら脅迫以外の何物でもないと思うのですが、原作者に嫌われて監督降ろされたりしないのでしょうか?

だーかーらー、極論するとそういう話なんですよ。例えば、最初のOVA版ジョジョの奇妙な冒険の時は、荒木飛呂彦先生は脚本までチェックして、勿論、先生の意見は全て反映させて創りました。荒木飛呂彦先生はとても喜んで下さいました。GOLDEN BOYの時は、江川達也先生は絵コンテまでチェックして、当然、先生の意見は全て反映させて創りました。江川達也先生はとても喜んで下さいました。PS版攻殻機動隊ムービーパートの時は、士郎正宗先生は絵コンテと設定までチェックして、無論、先生の意見は全て反映させて創りました。士郎正宗先生はとても喜んで下さいました。さっきも書いた通り「0か1か」の話じゃないんです。全ての作業をチェックする体制を取れる漫画家さんやラノベ作家さんは殆どいらっしゃらない事は誰だって承知しています。でも、中には「原作者権限」を勘違いして行使しようとする方もいらっしゃるんですよ。そんな場合、もしも「漫画の連載しながらアニメの作業もチェックするから上がりを全部持って来て」とか言われたら、その先生のチェックが終わるまでアニメのスタッフは作業をストップするしか無いでしょう?そんな事をヤってたら、アニメはいつまで経っても完成しないです。少なくとも俺がお仕事をさせて頂けた原作者の皆さんは、チャンとこちらの言ってる事を理解しています。誰も脅迫されたなんて言いませんでしたよ。

せんせい!おひさしぶりです!先生が監督なされた魅惑の作品、くりぃむレモンをあの時間に見たことが忘れられません!現在の体調はいかがなのでしょうか、健康に気を付けてください!

あー、わざわざありがとうございます。体調はバッチリですよ。

https://twitter.com/unamuhiduki/status/473355451719897088 https://twitter.com/unamuhiduki/status/473359414766747648 1985年にアニメ化された『ハイスクール!奇面組』は原作者から細かい指示がアニメ制作側にわたされていたそうです。アニメ制作側から見て、この指示書はどれくらい“使える”のでしょうか。実作業にも使える部分があるか、原作者イメージを知る材料くらいなのか。また、序盤で制作会社が傾いて新設会社に制作を引き継がせたそうですが、そのことについて何か知っていれば、それも……

あのー、だから一つの質問に聞きたい事いくつも入れないで下さいね。最後の質問からお答えしますけど「ハイスクール!奇面組」に関しては、俺は何も知りません。で、その上で最初の質問ですが、みんな答えを急ぎ過ぎてます。この質問が「誰だか知りませんけど、アニメーターの「一人」が呟いた「アニメ化に何の役にも立たない存在が原作者」発言の一環として答えを知りたい」んでしょうけど、ハッキリ言いますが、こういう原作者さんの設定の参考一つを例に挙げても「意味は無い」んですよ。例えば、この原作者さんの絵は「アニメーション制作開始前に提示されたのか」「アニメーション制作が既に進行している最中に提示されたのか」で、全然違ってきます。一つの作品の話だけでも様々なシチュエーションが起きる訳で、それを「原作者様の絵だから」という様にご神託みたいに扱っても「他の漫画やラノベ原作のアニメ化とは無関係な事」です。原作者さんの描いた絵が作品にどこまで反映されるかは「その作品のスタッフの技術力や、作品の制作状況(簡単に言うとスケジュールの締め切り)によって変わります」。皆さんにとって、特に原作ファンの方々にとっては「聞き捨てならない話」かもしれませんが、出版社が原作者さんの了承を得た上でと仮定しますが、一度アニメ化に許可を出した以上「通常はアニメのクオリティーに責任を取るのは原作者じゃなくてアニメの監督」です。以前、モーパイの原作者、笹本祐一さんとお会いした時に俺が話した事を笹本さんが呟いています。
https://twitter.com/sasamotou1/status/473458504577998849
もう少し正確に話した内容を再現すると「自分の作品として責任を取る気でいるならば、現場の作業を全てチェックしてとことん関わって下さい。それが出来ない時は、信用するしないは別として、アニメのスタッフに全て丸投げして下さい。仮にアニメのクオリティーが良くなかったとしても「責任はアニメのスタッフにあります」。そうやってご自分の原作を守ってあげて下さい」と言いました。決して0か1かの話をしてる訳じゃないんです。もっと緩やかなグラデーションのある制作体制もあるでしょう。しかし、究極の選択をするならば、スタッフを一切信用しないで自身で全ての作業を監督するか、スタッフに丸投げして悪い結果に転んだ時は「私は一切関わっていません」と言って原作を守るかのどちらかを選んで頂かないと「アニメの制作現場が機能しない」んですよ。脚本に全て目を通したとしても、それをゴミの様な絵コンテに変える事は簡単ですし、絵コンテに全て目を通したとしても、それをゴミの様な映像に変える事も簡単です。だから、現実的には この人だったら信頼出来ると思える監督さんに仕事を依頼するか「アニメはアニメですからと言って見殺しにする覚悟」を持った上でアニメ化に許可を出すのが、原作者さんの精神衛生上、嫌な思いをしなくて済むと言ってるんですよ。

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キャラデザの話、お答えありがとうございます。件の主張の方はアニメのキャラデザ=リファインと解釈していたり、3DCGのモデル制作を例に出した話をされていたので、アニメ制作への知識は乏しかったのでしょうが、キャラデザという言葉への思い入れが強いようでアニメ界隈での使われ方に疑問があるようでした。デザインには設計という意味もあるので私自身は違和感は無いのですが…すみません、質問の形として纏められないので軽く流してください…

あぁ、イヤ、別に質問に回答しただけですよ。もし回答に満足して頂けたならば、イイねボタンを押して下さい。
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スカイウォーカーサウンドが何が凄いんですか?

かける予算やスタッフにもよりますけど「世界最高の音響制作スタジオ」です。ジョージ・ルーカス氏が創った、基本は映画の為のスタジオで、3DCGIや特撮を含む映像を創るスタジオがILM(インダストリアル・ライト・アンド・マジック)で、音響の為のポストプロダクションがスカイウォーカー・サウンド(前はスカイウォーカー・ランチ(昼食ではなくて牧場の事)と呼ばれていた)です。生前のマイケル・ジャクソンやマドンナやスティービー・ワンダーなどがアルバムの録音にしょっちゅう使っています。

http://tokyo-anime-news.jp/?p=16046 「3DCGでは演出家がイメージする画面を比較的ダイレクトに構築する事」が3DCGのメリットであると岸さんが語っています。この意思疎通での利点が「集団芸能」であるアニメの品質に大きく貢献したと感じていますか?

キチンと適材適所にスタッフを配置して目指す方向を正しく示せば普通に演出家のイメージする映像をダイレクトに構築出来ますよ。2Dは手間がかかるとか3Dは手間がかからないという比較は「ナンセンス」です。
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キャラデザについて。意訳ですが「アニメ側が原作を差し置いて"キャラクターデザイナー"を名乗り、原作絵を"原案"と読んで相対的に貶めているのが納得いかない。業界の慣習を見直したほうが良いのではないか」という意見を見かけて、個人的には芸術性の文脈に寄りすぎている気がして共感できないのですが、北久保さんはどう考えますか?

その意訳を更に部分で抽出しますけど「原作絵を"原案"と読んで相対的に貶めている」というのは、単にアニメーション制作に関する知識不足としか言えません。キャラクターの「デザインと設定は役割が全然違う」事が解っていないと思います。「漫画原作の絵があっても、アニメーション用のカスタマイズが施されていなければデザインとしては使えない」んですよ。例えば、俺が監督したGOLDEN BOYの絵柄は漫画原作者の江川達也さんの物ですが、それをアニメ化可能にしているのがキャラクターデザインと総作画監督の川元利浩さんの仕事です。江川達也さんにデザインの「原案」を提供して頂いた事はありますけど、江川達也さんがアニメーション用にデザインとしてフィニッシュしてる訳じゃないですよ。それで江川達也さんご本人がアニメーションを観て喜んで下さってる所に全く無関係の人が「この作品のクレジットで江川達也さんの絵が「原案」として貶めているじゃないですか」とか言ったら、多分、江川達也さんは「大きなお世話だ」と思うでしょう。設定として使える状態までキッチリと絵をアニメーションナイズする事が出来ない原作者さんはキャラクターの「原案」とクレジットされても、普通は「それで当たり前」と納得しているモノです。逆の例を挙げると惜しい監督の「攻殻機動隊」のキャラクターデザインとして士郎正宗さんの名前がクレジットされたら「士郎正宗さんにとっては「迷惑」にしかならない」ですよ。

http://ask.fm/LawofGreen/answer/114198643407 映画やアニメは「集団芸能」ということですが、組織文化は国によって大変に異なるわけで、そこに作品の「お国柄」が出るのでしょうか? つまり、「日本のアニメ」は日本でつくるのが一番効率がよく、「アメリカのアニメ」はアメリカでつくるのが一番効率がいいと?

それはあなた、アニメ制作に関して勉強してなさ過ぎですよ。1980年代から日本のアニメの動画やセル仕上げを海外に発注したり、米国のカートゥーンの原画を日本で請けたりしてます。勿論、全てが上手く機能した訳じゃないですよ。ディズニー・フランスがスタジオを閉鎖して仏国から完全に撤退したり、という事例は当然ありますけど、じゃぁ何で日本の劇場アニメの音響作業をスカイウォーカー・サウンドに持ってったりするのか。ぶっちゃけ「集団で作業をする」んだから「分業が可能」なんです。お国柄というよりも「作業内容によって向き不向きがある」と思って下さい。

アニメーターさんの失言を含め、なんでもアニメ作品に対するステマだと言い張る人たちについてどうお考えでしょうか?

多分、ステマっていう言葉が使いたいだけなんだと思います。

岡田斗司夫さんにすごく効くダイエット方法を教えたのは、実は北久保さんですか?

俺はダイエットした事ありませんよ。

昔は、原作者、監督、脚本、声優くらいしか公式なメッセージを発しませんでした、今は末端のアニメーター個人がツイッターなどインターネットでメッセージを発信できる時代です。これはアニメ業界全体として、いい情報革命だと思いますか。たとえばアニメーターのツイートがステルスマーケティングになって売上が増大するかもしれませんが、今回のような炎上騒ぎになって作品の足が引っ張られる危険性も孕んでいます。今後、北久保さんが監督したアニメの仕事をしたよくわからないレベルのアニメーターが、「監督のリテイクうぜぇ」みたいなツイートをしたら北久保さんはどう対応しますか

イヤ、いくらTwitterが全世界発信のメディアだとしても、こと作品の話ならば製作者(委員会?)を通さないで流れる情報は全部「非公式」だと思います。喩え監督個人が呟いていてもです。そして、「非公式だから何を呟いても構わないという訳にはいかない」と思います。そのくらい、個人で責任の取れる範囲は狭いんですよ。で、俺が監督している作品に参加しているアニメーターさんが「監督のリテイクうぜぇ」とか呟いてたら、ブロックされてない限り「ごめんなさい。申し訳ありません」ってリプライします。

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