こんにちは。私は教科書を覚えるために音読をしています。伊藤先生は、何かを覚えるために音読をしますか?

久しぶりの質問が爽やかすぎて涙が出てくるレベルですが、俺の教え子にこんな爽やかなやつはいないだろうと思ったりします。先生は心が汚れすぎて心のきれいな教え子を忘れてしまっているかもしれませんね。いや、きっとあなたのことは覚えています。名前は個人情報保護のためにここには書かないだけで分かっています。大丈夫です。勉強、頑張ってください。
さて、先生はもともとは聴覚、体感覚的に記憶する方が得意でした。ですので、授業の先生の話のときの身振りやしゃべり方などで覚えたりしていました。松尾芭蕉の「月日は百代の過客にして~」といった文章も音読とリズムで覚えていました。
今でも、眠いときに本を読まなくてはならないときは、音読をして眠気を覚ましています。
また、大学の講義等でアーカイビングされているものは動画を聞いたりして、それを風呂で繰り返ししゃべったりして覚えたりしています。ただ、覚えることが目的というより、理解を深めることを目的としていますし、そこから新たな考えや示唆を得ることを目的としています。当然、学習段階によっては記憶は重要な面もあるので、記憶を目的とすることもあります。
あなたの学習環境はわかりませんが、ビデオ授業等があれば、先生の言っていることをシャドウィング(言っていることを繰り返すこと)して、覚えることもありえますよね。音読は自分の聴覚と体感覚を刺激しますし、先生の身振り等をイメージすれば視覚も刺激されます。複数の感覚を同時に刺激すると覚えやすくなるわけです。
教科書に書いてあることを覚えることは初等教育では非常に重要ですし、それがなぜそうなっているか?を考えていれば、自ずから覚えられるようになると思います。
例えば、南米で大豆価格の値上がりがあるのは、エルニーニョでアンチョビが不作になって、アンチョビが肥料として使われているため、肥料価格の値上がりが大豆の生産コストを上げるからですよね。エルニーニョ現象への理解、それがアンチョビの繁殖に与える影響、不漁が供給過少を生み肥料価格の値上がりを招くこと、肥料の値上がりは大豆の生産コストを上げること、それが価格に上乗せされること、大豆を主食とする南米ではそれは人々の生活コストを上げ、実質的な豊かさを減少させること。こういうつながりを五感でイメージできることが大事ですね。
音読は自分の部屋で行うには素晴らしい学習法です。眠い時にも目が覚めます。最近は医学書も仕事で参照しないといけないことがあるので、音読しています。
でも、電車の中で音読をしてはいけませんよ。変な人だと思われます。他の人がいる場所で音読をしていると、この人、大丈夫かな?と思われます。そして、友達には心配されます。「疲れてる?」と聞かれてしまいます。
爽やかな質問をありがとうございます。勉強、頑張って下さいね。

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