「画力を上げる」という言葉だけだと、目標としてはちょっと基準があいまいかなと。
要は「自分が頭でイメージしていることをなるべく正確に描写できるようになる」ことが目標だと思います。
「頭の中のイメージを描き写す」という作業になるので、「模写力」と「想像力」がとても大事です。
「想像力」×「模写力」=「画力」
という感じでしょうか。
「画力を上げる」というのは「想像力」と「模写力」をつけることだと思うと、少し目的が具体的になるのではないでしょうか(そうでもない?)。
模写力はやればやるほどつくので、自分で「ある程度できてるな」と思えるまで好きなだけやってください。
質問者さんは模写やクロッキーはしているということなので、左に描いてある丸や四角、三角、バツなどの記号を右に描き写すことはできるはずです。
では立方体、直方体は?三角錐は円柱は?それらが倒れているところは?3つ積み上がっているところは描けますか?
積み木がどんなふうに積まれていても描けるのに、キャラクターが描けないよーとは、ならないと思います。
それがどのくらい複雑な形になっているか、どんなバランスで描かれているかの違いです。
まずは描ける物から描いて、たくさん数をこなしてください。成功体験を増やしてください。力はつきます。
ティッシュボックスはきちんと描けますか?テレビは?3DSは?電池は?スプレー缶は?身近にあるものはどこでも練習ができます。美少女キャラクターの模写を電車移動中や休憩時間にやることはできませんが、つり革なら、網棚のカバンなら、座っている人の手や靴なら、描けるのではないでしょうか?
いけそうなら複雑なものに挑戦して、描けなければティッシュでも積み木でも、描けるところまで好きなだけ戻って、部分的にでも描けたと思ったら次に行って、と自由に練習すればいいと思います。
これで模写力はついてきます。自分がある程度満足いくところまで、やればいいだけなので。
余談ですが、自分はアニメの版権イラストを模写するとき(添付の画像参照)は描いてる人が何を考えて、どこを見せたくて描いているのかを(勝手に)想像して描いていました。
中嶋さんは、いのまたさんは、吉松さんはここを見せたかったんじゃないか、ここを決めたかったんじゃないかとか、想像しながら描いたり、他はまあそれなりとしても、ここは完全再現するぞ、とかここはきっちり描くぞ、と意気込んで描くのも結構楽しいです。
想像力は普段の生活から。
想像したポーズのキャラがおかしくなるのは、想像したポーズがおかしいか、想像はできているのに模写力が足りないかのどっちかなので、前者なら描きたいポーズの情報を仕入れてイメージを具体的にする、後者なら想像したポーズを描けるように模写力をつけると解決すると思います。
普段から映像作品や絵画・写真で自分がいいなと思ったものを記憶しておいたり、メモしたり、練習で苦手だったものを生活の中で観察したり、情報として憶えておくと、想像力向上につながると思います。
描くという作業を伴わなくても「想像力」×「模写力」の「想像力」の方を鍛えることで「画力」は上がるってことですね。
絵は目標を持って考えて意識して描けば必ず上手くなるものだと思います。
模写やクロッキーはあくまで練習です。描くもの全部を傑作にしようとせず、頑張ってみてください。
続けることで、絵を描くクセをつけること、想像するクセをつけることが大事だと思います。
ではではこんな感じで。偉そうにすんませんでした。
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