気になっている方がいて、何度かデートをしているのですが、実はバツイチなのだとカミングアウトされました。なんだかショックです。どうしたら良いかよくわからなくなってしまいました。

ショックなのは、どうしてでしょうか。
むろん、「そんなことは想像していなかった」のは確かでしょうから、その点ではいくぶんショックかもしれません。「カミングアウト」という表現が妥当するような言い方を相手のかたがされたのであれば、あるいはショックであっても仕方ないとそのかたも思っていたのかもしれません。
でもどうしたらいいかと問われれば、何も変わらないんじゃ、としか申し上げようがありません。
気になって、何度かデートをして。そもそも惹かれるところがあったわけです。そうした心の動きじたいが、判明した「バツ」によって、ただちに打ち消されるわけではない。あなたはまず、その心の動きを大事にすることを考えるべきです。バツイチであることだけを原因としてその関係を終わりにしてしまったならば、それはあなたの人生にとっての後悔にしかなり得ないと思います。
社会的なことではなく、あなた自身がその関係にバツをつける(結婚して離婚するという意味ではありませんよ)まで、そのひととそのひとと対峙している自分自身を見つめるべきです。
一方で、ある意味で残酷に、冷静なことを言えば、「バツ」があることには理由があります。それに目を向けるべきです。結婚するに至る過程にはいろいろあって、バツイチであるならば、相手がひどい人だった、というケースもあるわけです(バツ2以上であるならばそのひとに原因がある可能性が高いけど、そうでないわけです)。でもそれと平等に(バツイチならば)、そのかた自身に理由があるのかもしれない。あなた自身の幸福を願うのであるならば、そこを見極める必要はある。
しかし、まだある意味でフラットなわけです。このひとに関係があるか、バツをつけた相手に問題があるか。そのことはそのひととあなた自身の関係、たとえば恋人関係までを想定するならば、なんでもないことで。バツがついてなくても、相性が悪いひとも、そもそもクズな奴も、いっぱいいます。
ここまでを前提とできるならば、カミングアウトされたことはプラスの要素です。
あなたと適当な関係を続けたいだけならば、そのひとにとってカミングアウトする必要はほとんどなくて。バツイチであることを気にするのは、あなた自身以上に、あなたの周囲にいらっしゃる、家族あるいは同様に近しい方々であることであるのは疑いないから(あなたはそのひとに惹かれていることは一人称的な事実で、それを打ち消す動きがあるとすれば、周囲の人の評価や、そこをふまえた人間関係を生きることによって形づくられた三人称的なあなたであると思うから)。
そのひとの誠実さに、まずは答えましょう。あなたも誠実に、どうしたら良いかわからない、と答えるのが先決かもしれません。
秘密にするのがダルくなっただけなら逃げ出すべきかもしれませんけど、そういうわけでないのなら、あなたが想像する以上に、そのお相手も、あなたに惹かれているのだと思います。
総じて言えば、多少なりとも惹かれている相手から「バツイチ」という新情報が与えられたからこそ、それ自体とそれをあなたが知るに至った過程を冷静に分析すべきです。そのよすがに、僕がこれまで述べてきたことがなれば嬉しいし、的外れならまたaskをいただくか、もう少し近しい相手に相談すべきだと思います。
ショックを受けて絶望するにはまだ早い。
そうなるかもしれない可能性は出てきたけど、まだそういうことでは全然ない。
長々と言った末にこれかよという感じですが、正直な気持ちです。

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