ゴースト:カタリベカタリお題:におい

たまには、女の子らしいものを。そう考えて、小さな花束を買っていった。書庫にいる以上は下手に鉢植えを買って行って虫が発生しても困るし、そもそもカタリに水やりをさせるというのもなんだか想像ができなかった。
とりあえず花屋で適当に見繕ってもらい、それをカタリの居場所へ持ち込んだ。
「なんだこれは。花?そんなもの見れば分かる。私が言ってるのはなんでこんなものを持ってきたのか、という意味だ」
一体どういう反応をするんだろうか、とワクワクしてみたものの、だいぶ辛辣な言葉が帰ってきた。
「大体だな、私には嗅覚も味覚もないんだぞ。キミにも話しただろう、というかキミが聞いたんじゃなかったか。自分で聞いておいて忘れるとは、キミはニワトリか何かなのか」
ひどい言われようであった。期待していただけに、こうまで言われるとショックは倍だった。女の子らしい反応が見られるんじゃないか、とか変な色気を出さなければ良かった。
「あーいや、そのだな、そうしょげないでくれよ。別に私としても嬉しくないわけではないし、そもそもこんなプレゼントなど貰ったこともほとんどなくて、どう反応すればいいのか分からないんだ。実は私が表情をうまく表せなくて良かったと思っている。その、なんだ、照れ隠しみたいなものだ。まあ嬉しくないわけでもないんだ」
そう無表情に頬をかくカタリ。これはひょっとしたら……。
「待て、今いったい何を想像した。違うぞ、私は断じてツンデレなどでは……おい聞いているのか。やめろそのニヤニヤ笑いを今すぐやめろ!」
プレゼントをこき下ろされた変わりに、慌てるカタリを存分に堪能した。
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カタリさんはツンデレ。たぶんきっと。

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