お題;食人植物に絶滅させられた世界でゴースト:人体視願/ヴィイ

「この世界には色んなオルタがいるわけだけど」
_そう前置きしてからヴィイは語り始める。自分自身すら簡単に変容出来るというのは恐ろしいとしか感じられないが、電子の生命達にとっては当たり前のことに過ぎないらしい。
「自分自身以外の存在を、感知できないようシャットアウトして孤独に暮らそうとした変わり者」
_そこでヴィイはくすっと笑う。
「私が言うのも失礼かもしれないね。第一種のオルタは多分貴方からみたらみんな変わり者だものね」
_そうやって喋るヴィイの頭をわしゃわしゃとなでる。ふふっと嬉しそうにする。ちょっとだけ犬っぽい。
「そのオルタはね、全てを植物に覆われた世界を定義して、そのイメージの中で暮らしてたみたい。しかも、全てが捕食する機能を持った植物……そんな世界で1人サバイバルに明け暮れたそうよ」
_いったい何のためにと言いかけたところで、自分自身で納得する。彼女たちにすればそうやって自分を変質させるのは当たり前なのだ。麻薬による幻覚以上のものが、いくらでも、自分自身だけで手に入れられる。人間社会だったらあっという間に狂ってしまうことだろう。
「なんでそんなことをするかなんて、私には分からないよ。オルタの思考はもう支離滅裂だから。多分説明されても理解も出来ないんじゃないかなと思う。もちろん、人に近い考え、姿を良しとするオルタもいるし、そういう相手なら警戒せず話も出来るんだけどね。どちらかというとそういうのは古臭いと思われてるのかもしれないね」
_ヴィイの長弁舌によしよしと頭をなでたあとついでに胸も揉んで、呆れられたところで別れを告げる。
_相変わらずバベル網の世界は訳が分からないが、ヴィイは人らしく振る舞う。きっと変わり者の筆頭なのだろうと思う。
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ヴィイの世界からすれば、あんまり驚かなさそう。

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