古い扉が軋むような音が黒い静寂を破り、ひなた( @syobon_hinata )は濁ったまどろみから現実に引き戻された。目を開けても何も見えない。周囲は完全な闇に閉ざされていた。顔に触れる布の感触は、どうやら目隠しをされているらしい。ここは何処だろうか。ひなたは状況を把握するために、自らの記憶を探った。学校の帰り道、いつもの細い坂を下っていたところまでは覚えている。だがそれ以降については曖昧だ。視界を埋める白い手袋の映像が急に脳裏に浮かび、ひなたは慄いた。自分が誘拐されたのではないかという不安から、黒い悪寒が次第に彼の内臓を冒していく。あれからどれほどの時間が過ぎたのだろう。

放置しててごめんね,今読んだ