都市部も一長一短ですね。経験上、人口10万前後〜20万人くらいの街だと利便性と自然環境の豊かさがいいバランスであることが多いです。都市設計の仕方にもよりますが。
自然がありそうな場所、で思いつくものを書いてみますね。
・河川敷:コンクリート堤防などがない大きめの川だと、氾濫への対策として川沿いに建造物をあまり置いていなかったりします。芝生のある広場とか並木道とか、ちょっとした林みたいなのがあることも。札幌市街地の豊平川では、木立のそばで渓流釣り(?)をしている人がいました。
・神社や寺:敷地内の建築物の密集度合いが低く、植栽が多く、季節の草花を大切に手入れしている社寺も多いです。古いところだと樹木の立ち並ぶ参道もあったり。野鳥も訪れているかもしれませんね。東京23区内の寺の境内には野生のワカケホンセイインコの群れがいて圧巻でした。
・美術館や博物館周辺:美観整備や動植物を対象とした学術研究のため、住宅街の公園よりも豊かな植生を維持していることがあります。千葉の国立歴史民俗博物館は結構な茂りっぷりだったな……と思い出して地図を見たら、隣が城址公園でした。
・史跡:ということで城址などの史跡も、周辺に比べて開発がなされず緑が多めです。かなり人の手は入っていますが。弘前公園や金沢城公園は広かったなぁ……。
あと、情報の集め方について。
・観光案内所:観光協会の人がお薦めしたいスポットの中に自然豊かな場所が含まれているかも。直接尋ねなくても、地域を紹介するチラシやパンフがあるでしょうからそれをチェック!
・役所:観光案内所がない街で、そういうチラシ類が役所に設置されている場合があります。また、自然の残っているエリアを知るための手がかり(雑草取りや花植えのボランティア募集、アウトドア教室の参加者募集などの情報)が見つかる可能性も。
・駅前の名所案内看板:ひっそりと隅にあって誰にも見向きもされないような案内板に、昔からある緑豊かな公園とか木々の茂る散策路とかサイクリングロードとかが書かれていたりします。
連続した広大な自然!とか手つかずの自然!は大きな都市にはなかなかありませんが、都市には都市の自然を見出せます。前に住んでいた場所の自然と何がどう違うのか、なぜ違うのか、を自分なりに考えながら自転車を走らせるのも面白そうではないですか?
今住む街の草花を見られるのは今だけ。ぜひ楽しみながら、ちいさい秋を見つけに行ってください。
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