2倍成人式を迎えたおっさんなんですが、どうすれば魔法少女になれますか?

魔法少女というのは正式な名称ではなく、魔導師の中でも特に20才以下の女性を指す言葉です。そういった意味からは、魔法少女になるのは定義上無理ということになりますが、魔導師になるのであれば今からでも十分に間に合います。
まず、一口に魔導師と言ってもその中身は一様ではありません。攻撃魔法や防御魔法を用いて戦闘を行う戦闘魔導師、魔法の力を工業生産に利用する工魔導技師が有名ですが、ほかにも近年では数理魔導師というものも注目されています。これは演算魔法のパラレル実行性を利用して、通常のコンピュータ処理では実現できない長期的な予測(天気予報など)の演算を行ったり、あるいは重層的な記憶魔法により大量の文字・音声・画像・映像などの情報を蓄積し、人間のパターン認識能力を利用したデータマイニングを行ったりといった分野で成果を上げていますね。また、音楽や美術などの芸術分野に魔法を活用する魔導芸術という分野もにわかに脚光を浴びつつあります。
これらのどれになるかにもよりますが、まずは魔導師としての専門教育を受けるところからスタートするのが一般的でしょう。魔導師教育といえば東欧・北欧が有名で、中でもスウェーデンのウプサラ大学、チェコのプラハ大学は名門として古くから評価されています。しかし日本にも魔導学が学べる大学がないわけではありません。一例を挙げれば上智大学、関西学院大学などは国際的にも一定の評価を得ていますし、国立大学であれば京都大学、名古屋大学、岡山大学、お茶の水女子大学に魔導学の学科が存在します。魔導芸術に関していえば、多摩美術大学と京都市立芸術大学にコースが存在するようです。何はともあれ魔導学を学べる大学に入ることからスタートすべきでしょう。
一般的な魔導学の学科においては、1~2年次に各分野の概論を学び、3年次から分野を選択してより高度で専門的な内容を学んでいく、というスタイルを取っています。魔導学は分野ごとの向き不向きが他の学問に比べて非常に大きいので、まずは入学してからの2年間で、何が自分に向いているのかをじっくり見極める必要があるでしょう。専門分野を決めたら、そこからはいよいよ魔法漬けの日々が始まります。指導教官とのマンツーマンで高度魔法を学んでいく「トランスミッション」(他学部の「ゼミ」に相当)は非常にハードですが、がんばって耐え抜いてください。
卒業すれば晴れて魔導師。魔導師は医師や薬剤師、法曹などと違って、それ専用の国家資格等は存在しません。あくまで魔法を十二分に使いこなせるか、というのが魔導師の基準であって、最低限のラインとしての資格を設けることに意味はない、というのが魔導師界の見解のようです。そのため、社会的にはあくまで魔導学の学科を卒業しているかが、魔導師であるかどうかの基準の役割を果たしています。
魔導師は他学部の学生と違い、在学中に就職活動をするといったことはありません。卒業してから自分の魔法をポートレートとして、魔導師を求める様々な機関、企業へと自分を売り込んでいく形を取ります。そういう意味ではフリーランスに近いと言えるかもしれません。実際、戦闘魔導師以外はひとつの機関や企業に長年とどまるというケースはまれなようです。それはつまり、就職後も魔法の研鑽は欠かせないということにもなりますね。常に魔法学の潮流をキャッチアップし、最先端の魔法に対応できるようにならなければならないということです。
魔導師は華やかな面が注目されがちですが、非常に厳しい世界でもあります。それでも夢を叶えたときの達成感はひとしおでしょう。一流の魔導師目指して、がんばってください!
……いいですか?軽い気持ちで変な質問をすると、こういうことになるんですよ?