本の読み方を教えて下さい。

小説でも専門書でも同じことですが、ちゃんと読むためには(1)全体像を掴むための速読と(2)細部に目を配るための遅読という二つの作業が必要です。慣れてくると、一度に両方ができるようになるのですが、読書経験が乏しい段階では難しいと思います。

初読のときは、とりあえず全体像を掴むための速読に徹するのがいいと思います。速読といっても別に焦る必要はなく、挫折せず、最後まで読み通すことを優先しながら自分のペースで読めばいいと思います。わかりにくいところはとりあえずわかりにくいということを確認した上でとばせばいいでしょう。小説であれば、まずは設定とか登場人物が把握できれば十分だし、専門書であれば各章のテーマを頭に入れながら、気になったところに付箋を貼っていけばいいと思います。言葉の定義とか内容の要約が示されているところは要チェックですね。

この段階でパソコンのワープロソフトを開き、著者名と書名を記し、目次と各章の小見出しを打ち込んだファイルを作っておくと便利です。各章、各節に出てきた重要事項を書き込めば、大変使いやすい読書ノートができあがります。

二回目はすこしゆっくり読むといいのではないかと思います。といっても、初読の際に付箋を貼ったところを丁寧に読んだり、伏線とその回収に目を配ったり、少し考えながら読むということです。必要があれば、前述の読書ノートに重要な文章を抜き書きしてもいいと思います。とはいえ、最後までたどり着かないとまずいので、メモは最小限にとどめた方がいいでしょう。

三回目は、二回目に得た知見を踏まえつつ、もう一度、全体像を把握するために一気に読み進めて下さい。不要だと思った付箋ははがし、最も重要だと思ったところにのみ、付箋を貼り直して下さい。

面倒だと思うひともいると思いますが、大学時代は読書の訓練ができる人生で最後の機会なので、できれば読書力を上げる努力を(できるだけ早い段階で)した方がいいと思います。

何を読めばいいかわからない?とりあえず有名どころの文庫とか新書の解説目録(無料です)を生協の書籍でもらってきて、どんな新書や文庫があるのかを把握しましょう。

法学部の一年生なら、そうですねえ、岩波ジュニア新書辺りから入ってはどうでしょうか。法学が好きなら後藤昭『新版 わたしたちと裁判』、歴史が好きなら辻内鏡人・中條献『キング牧師』、哲学が好きなら岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』とか。

View more

Ask @odg700:

About 小田川大典:

岡大と清心での担当科目の情報を掲載します( http://t.co/8ERLZwg6HV もご利用ください)。こちらからフォローはしません。twitter に慣れていないひとは設定で「ツイートを非公開にする」を選択して鍵をかけることを推奨します。

超時空大都会