私は仲の良い他人がとても怖ろしいです。というのも、私は他人に自分の領域に干渉されることを嫌うし、また自分も他人の領域に干渉したくありません。しかし、他人と自分とが異なる存在である以上、どうあがいても他人との関わり合いの中で干渉の可能性は常に伴います。ですから、そもそも私は他人が怖いのです。しかも仲の良い他人ともなると、干渉の可能性は飛躍的に向上します。つまり、仲が良いということはそれだけ無遠慮に相手の領域に踏み込みやすい関係であるということです。だから、仲の良い他人が怖いのです。 かと言って彼らと疎遠になりたいわけでもないのです。私は彼らが怖いと同時に好きなので。 私はわがままなのでしょうか。

たぶんあなたは我侭なのではなく単に不器用なのだと思います。なぜなら他者に対して本来両立するはずのない感情を同時に抱いているからです。
もちろん人が好きな相手と仲良くしたいと思うのは人間として当然のことです。また他人に干渉したくない/されたくないと思うのも人間として当然のことです。しかしこれらふたつは本来両立するはずがない感情なのです。
というのも人が他人に干渉したいと思うのはその人を好きではないからです。その人を好きではないからこそ干渉したい(=変えたい)と感じるのです。相手のことを好きならば干渉するという発想はそもそも生まれません。逆に誰かがあなたに干渉したいと思うのは相手があなたを嫌いだからです。
だから干渉する/されることが視野に入る時点で、もはやあなたか向こうのどちらかが相手のことを好きではないのです。そうした関係をズルズルと続けていても双方が幸せになることはありません。「好きだけど干渉するかもしれない」「好きだけど干渉されるかもしれない」こんなことを考えること自体がナンセンスだと私は思います。干渉するかもしれないならあなたは相手を好きではない、干渉されるかもしれないなら相手があなたを嫌っている(だからあなたが相手を好きでいるメリットもない)ではありませんか……いや、そういう片想いが好きならもちろん構わないのですが。
私もよくよく赤の他人から干渉されやすいタイプなのですが、彼らが何を考えているのか全く理解できないのです。だって私のことを自分好みに改造するよりも、最初から自分好みの人を見つけたほうが遥かに楽ですからね。なぜわざわざ気に入らないはずの私に近づこうとするのか、そしてそんな私に自分の好みを押し付けようとするのか不思議なところです。まあ、他に大した出会いがなくて視野が狭い人はそういう行動に走りがちですね。