科学哲学でいう実在論vs反実在論の「実在論」と、実在論vs唯名論というときの「実在論」はまったくの別物なのでしょうか。誤解があるかもしれませんが直接観察できない対象に正当化を与えるということで、まったく関係ないとも思われないのですが…。

まったく別物ではないけれども対立の構図や議論の構造がだいぶ違ってきます。普遍者の実在論は、単に観察できないというだけでなく、一体どういう形で実在しうるのか自体の理解が難しいものの実在を説得する必要があります。これに対して科学的実在論論争では、観察不可能な対象がどうやって存在しうるのかは問題にならないし、観察可能な対象と同じタイプのものがよりミクロなレベルで存在しているだけだという主張ですので、むしろ両者の扱いに落差をつける方に説明責任が発生します。