法哲学に興味のある学部生に読んでほしい/読むべき法哲学のオススメ本を、何冊か紹介してください。

 法哲学というのはまたずいぶんと極端なことを考えるものだなぁ、というのを実感するのにいちばんいいのは、森村進『自由はどこまで可能か』(講談社新書、2001年)だと思います。学部生というか、一般の方も特に予備知識なしでいきなり読めます。ここでのいろんな主張に、いやいやそれはちょっと違うんじゃ?と言いたくなったら、あなたはすでに法哲学に足を踏み入れています。(・∀・)ニヤニヤ
 あとは、もっと難しくなりますが、井上達夫『共生の作法』(創文社、1986年)で、たったこれだけの前提からここまで豊かな議論ができるのかと驚いてみたり、安藤馨『統治と功利』(勁草書房、2007年)で何かすごいことが起こってしまったのを目の当たりにしてみたり、いろいろですかね。どっちかというと、入門書的なものよりは、おそろしいものにいきなり触れて驚くほうがいいと思うのです。よくわからんけどなんかすげー、という。もっと昔のものだったら、尾高朝雄や加藤新平など、今から読むとかえって新鮮な印象を得られるかもしれません。
 
 ただ、法哲学はその学際的な性格ゆえ、法哲学専門の本ばかり読んでいても仕方がないところがありますので、並行して、あんまり関係なさそうな本を手当たり次第に読んでいくことも必須です。むしろ、これどこが法哲学なの?という下世話な話の中に法哲学的な問題を見つけ出せるようになったらいろいろ面白くなってくると思います。というわけで実話ナックルズ。いやほんと。

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