先ほど、「リバタリアンは弱者に冷たいイメージがある」という質問をした者です。個々の論者のイメージというよりは、思想内容として、個人的自由・経済的自由を重視し、政府の役割を最低限にとどめようとするために、弱者にたいしても「個々の自由」「自己責任」として突き放してくるので冷たい、という理解です。そのような思想は弱者側にいる自分としては支持しがたいです。

 前半はそうですが、後半はちょっとイメージが違うかな、という気がします。政府がいろいろなところに介入するのはかえって既得権益の保護につながり、そのしわ寄せは弱者に行ってしまうからよくない、と考えますので、別に弱者に冷たい思想というわけではありません。
 具体的にはたとえば、解雇規制を厳しくするのは一見したところ雇用を守っているように見えて、実際のところは既に仕事のある人の利益を守っているだけで新規に就職したり再チャレンジしたりする人のハードルを上げている、それよりは雇用の流動性を高めたほうがそうした弱者にとっても参入の機会が増え、利益になる、といったふうに考えます。それはあまりに市場のポテンシャルを過大評価していて楽観的すぎないか、という批判はもちろんあると思います。しかし、発想そのものは別に強者の利益を保護しようとするものではない、というのはご理解いただけるのではないかと思います。

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