Twitterで先生のことを知ってファン?になりました!自分は春から大学生になります。法哲学、政治哲学の分野について広く浅くでも見渡すことができる本はあるのでしょうか?また先生が個人的に入門書を選ぶとしたらどういった本をあげますか?よろしくお願いします。

.どうもありがとうございます。法・政治哲学にご関心をお持ちとはうれしいです。1年生からすぐ読めるもの、となるとちょっと悩むのですが、長尾龍一『法哲学入門』(講談社学術文庫、2007年)などはやわらかい文章で面白く読めるのではないかな、と思います。これを読んで、わ、なんだか面白そう!と思ったら、森村進『自由はどこまで可能か』(講談社現代新書、2001年)や、井上達夫『自由論』(岩波書店、2008年)などが刺激的でよいのではないかと思います。もし、このあたりをちょっと難しく感じたら、ウォルター・ブロック『不道徳な経済学』(講談社、2011年)みたいな一般向けの軽い読み物でもいいと思います。たぶん、まるっきり教科書的なものよりは、こんなふうにテーマを絞っているもののほうが読んで面白いです。このへんの本はけっこう過激な主張をしているので、「えー、これは納得できない!」と思う箇所がたくさん出てくると思いますが、そこで、ではどうするのがいいのかなあ、というふうに考えてもらえると、そこですでに法・政治哲学の「実践」が始まっているといえます。(*^_^*)
.このあたりの分野はどうしても、法学や政治学、それから社会学とかのいろんな蓄積を踏まえたうえでないと、そのへんの「常識」をぶち壊そうとする試みの面白さがわかりにくいかもしれないなあ、と心配するところもあります(もちろん、最初からうわこれ面白い!と思えるならすばらしいことです)。なので、1~2年生ぐらいのあいだは、いろんな分野の本をジャンルにとらわれずにいっぱいたくさん読んでほしいな、とも思います。ちくま新書ぐらいの新書とかで、なんか面白そう、と思ったものを手当たり次第どんどん読んでみると(ちょっとでもつまらなかったらすぐ飛ばすこと!)、高校の勉強とは全然違った世界が見えてくるはずです。

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