メタ倫理学を学ぶのにオススメの本を教えてください。

.段階的に書くと、1) 大庭健『善と悪』(岩波新書、2006年)、2) 伊勢田哲治『動物からの倫理学入門』(名古屋大学出版会、2008年)、3) マイケル・スミス『道徳の基本問題』(樫則章監訳、ナカニシヤ出版、2006年)、といった感じではないかと思います。おそらく、スミスあたりになってくるとかなり砂を噛むような話になってくるのでなかなかしんどいかもしれません。上級者になると「この砂がうまいんだよなー」と言い出します(→ 民法の解釈)。

.英語でOKの場合は、Alexander Miller, 'An Introduction to Contemporary Metaethics,' 2003 が「え、先生こんなにざっくりわかりやすく書いていいんすかー」というぐらいに、いろんな立場をさっぱりまとめていて、最初の見取り図を得るにはとてもいいと思います。翻訳も出ればいいんですかね。同じ著者で、'Contemporary Metaethics,' 2013 というのも最近出ていて、こちらは(まだちゃんと見てないのですが)実質的には前著の第二版で最新の議論もアップデートされているでしょうから、新しく買う方はこちらがいいと思います。
.アンソロジーで便利なものだと、Andrew Fisher & Simon Kirchin, eds., 'Arguing about Metaethics,' 2006 などは辞書的に使えます。あと、Oxford Studies in Metaethics というシリーズもたくさん出ているので、最新の議論を手っ取り早く追いかけたい場合はそれもおすすめです。あとはまあ、最近大量に研究が進んでいる分野なので、そういうのに出てくる代表的論者の本にじっくり取り組まれるのがよいのではないかと思います。

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