メタ倫理学と言語哲学は何が違うのですか?

.言語哲学というとちょっと広すぎて答えにくいのですけど、ごくおおざっぱにいうと、メタ倫理学というのは言語哲学(分析哲学)の知見をベースにしながら、特に倫理的価値についてそれがどういったものでありうるのかを考えていく感じのものです。具体的な問題についてこれこれこういうことが倫理的に正しい、ということを考えるのではなく、そこでいう「正しい」というのはいったいどういう意味なのか(それは「客観的」な正解や真理がいえるものなのか、何か自然のなかに根拠をもつものなのかそれとももっと直観的なものなのか、それは人々を動機づけるものなのか、などなど)といったふうなことを、一段上の視点(メタ)からねちねちと考えていくわけです。
.こうした議論をするにあたっては、(メタでない?)倫理学や規範理論の知見ももちろん必要ですし、特に最近の若いメタ倫理学だと、価値の存在論にかかわる分析形而上学とか、ありとあらゆる知的資源を総動員して議論する傾向が強まっています。個々の議論は猛烈にテクニカルになっていく一方で、大きな流れとしてはそういった異分野横断的なハイブリッド化も同時に進んでいますので、なかなかエキサイティングな分野であることは確かだと思います。

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