今年度から地方公務員になった者です。http://ask.fm/tkira26/answer/110211685863を読んだ上で質問します。 私は文学部出身で公務員になるまで法律を学んだことがありません。 そのため、法律の知識や解釈に自信がありません。たとえば、先日話題にされていた同性婚不受理のようなケースでは、相手に理路整然とした説明をすることが私にはできません。 様々な状況において柔軟に法律に基づく説明ができるようになるには具体的にどんな教科書を読んでどのような訓練をしていけばよいものでしょうか? 法学部出身者に聞くと判例百選や内田民法、山口刑法といった定番教科書があるようですが。

.たとえば憲法24条の存在意義みたいな大きな話をするのであれば、そうした法学部の定番教科書でがっちり学ばれるのがよいかと思いますが、実務的に必要になる場面がどれだけあるかというと、さて、というところではありますね。
.手っ取り早いものとしてはたとえば、松村享『地方公務員のための法律入門 』(ナカニシヤ出版、2014年)などがそれっぽい感じですが、どうでしょう。
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.ほか、「自治体職員のための◯◯」「地方公務員のための△△」といったシリーズがたくさん出ていますので、担当されているお仕事に応じて検索してみるのがよいのではないかと思います。たとえば同じ著者で『夫婦別姓の婚姻届が出されたら(自治体職員のための政策法務入門2 市民課の巻)』(第一法規、2008年)など、具体的にありそうな事例ごとに考えていて楽しいです。
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.あとはおそらく、担当するお仕事に応じたノウハウがそれぞれの部署に膨大に蓄積されているでしょうから、お仕事のなかでそれを自然に身につけていくことになると思います。そこらへんの経験知の積み重ねは、研究者ではとても太刀打ちできないものですね。一方、そうした「現場」の知識を体系化するというか、歴史的に位置付けたり理論的に筋道をつけてみたりする場合には、法学部的な定番教科書や判例集、そして個別の各研究をたどってみると、なるほどと腑に落ちるところも多いのではないかと思います。たぶん大事なのは、その両方を行ったり来たりしてみることなのでしょう。

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Susumu Matsumura@SusumuMatsumura