きら先生はじめまして。じわじわと法学に興味が出てきた一回生です。人間以外の法的権利について興味があります。動物や自然は法的権利が認められるのか。動物が原告?の事例とか知って驚きました。法人がいけるなら、動物や自然にも法的権利を認めることも技術的には可能なんじゃないかなー?環境問題とか。動物保護とか。でも人間とまったく同じ権利を認めるってのも変な話かなー?とかとか。こんな感じの興味を持ち始めたわたしはどんな本を読んだらいいのでしょうか?よろしくお願いします。

.動物の権利を考えるうえで、動物を「法人」として構成するのは有力な考え方ですね。入口としては、青木人志『法と動物』(明石書店、2004年)などが「動物問題からの法学入門」といった感じでとてもいい本です。さらにご関心があれば、同じく青木先生の本で『日本の動物法』(東京大学出版会、2009年)、『動物の比較法文化』(有斐閣、2002年)などもよいかと思います(特に後者は本格的な研究書なのでホネがありますが、外国の状況とか知るのによい本です)。
.ほか、最近は「動物の権利」「動物解放論」にかかわる本がたくさん出ています。古典的な論文をたくさん収録したものとして、『現代思想』1990年11月号特集「木は法廷に立てるか」というのがあって、本格的に学ぶにこのへんが出発点になるかと思います。これはちょっと古い本ですが、大学図書館にはだいたい入っているはず。あとは古典的なところでピーター・シンガー『動物の解放(改訂版)』(戸田清訳、人文書院、2011年)は倫理学(とりわけ功利主義)からの考え方がよくわかりますし、法的に詳しい議論でしたら、サンスティン&ヌスバウム編『動物の権利』(安部圭介・山本龍彦・大林啓吾監訳、尚学社、2013年)などがかなり最新という感じ。でもけっこう難しい。
.1年生だとさすがに、という感じもしますので、ここらへんがちょっとまだ歯が立たない感じでしたら、日本の具体的な議論をいくつか丁寧に追っていくほうがいいかもしれません。CiNii(http://ci.nii.ac.jp/)というサイトで「動物の権利」「自然の権利」「アマミノクロウサギ」などで検索してみるといろいろ出てきますし、いくつかのものはネット上でそのまま読めるので、そのへんから参考文献をたどっていくのもいいかと思います。

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