ドローンを利用した空爆に非倫理(非人道?)的だというような批判は沢山為されていると思うのですが、精度が悪くて不要な被害を齎しているというような技術的ことを除くと、ロボット兵士は何故非倫理(人道)的なのですか?前線でロボットが戦闘を代替してくることが多い方が味方の人命被害が少なくて逆に倫理的な感じがします。

.ロボット倫理とかで議論の蓄積があると思いますが、さすがにそれは「殺す側の論理」と批判されるんじゃないでしょうか。反撃されるリスクが少なくなればそれだけ、無用な戦争に突き進んだり、過度に残虐になったりといった危険性が生じます。また、自分も殺されうるという反転可能性のリスクを引き受けることそのものが、ある種のフェアネスとしての戦争倫理となりうる面もあるでしょう。「闇討ち」的なものを「汚い」と感じるのはそれなりに普遍的な感覚といえそうですし、それが無用の戦争への抑止力となることも十分に考えられます。
.逆にいうと、「自分も殺されるかも」という反転可能性をなしで済ましてよいとする感覚は、相手をまったく異質の殲滅すべき悪とみなすことにつながりそうです。現代のテロリストとの戦いはそういうものになりつつあるでしょうが、そうした「正戦」が歯止めのきかない泥沼に陥ることもまた歴史的に繰り返されてきたところです。すると問題は戦う相手を反転可能な人格とみなせるかどうかであって、戦争の手段としてロボットを用いるかどうかというのは二次的な問題であるように思います。

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