国際政治学の門外漢に「国際政治学の最初の一歩になるような本を紹介して」と言われたら大賀先生なら何を紹介しますか?

一概には言えませんが、教科書・専門書の類以外で手軽に読めるものとしては、以下のようなものがあります。ひとつの事象を多元的な観点から考察するという国際政治学の最も重要な問題意識に触れたければ①②。国際政治学がこれまで何を対象とし、どんな議論をしてきたのかを知りたければ③④⑤。所謂国際政治学の書籍ではありませんが、国際政治学の輪郭が形づくられてきた20世紀前半に、とくに戦争と平和についてどんな議論がなされてきたのか、あるいは国際社会の中で法と政治の互いに交錯する部分をどのように考えるのか?という点を掘り下げて考えたければ⑥⑦⑧。国際政治学が制度的に形成されていく戦間期から冷戦期にかけての問題意識という意味では⑨⑩⑪がお勧めです。
①E.H.カー『危機の二十年』(岩波文庫)
②中江兆民『三酔人経綸問答』(岩波文庫)
③高坂正堯『国際政治ー恐怖と希望』(中公新書)
④中西寛『国際政治とは何か』(中公新書)
⑤中嶋嶺雄『国際関係論-同時代史への羅針盤』(中公新書)
⑥筒井若水『違法の戦争、合法の戦争』(朝日新聞社)
⑦山室信一『憲法9条の思想水脈』(朝日新聞社)
⑧ケルゼン『法と国家』(UP選書)
⑨ニコルソン『外交』(UP選書)
⑩モーゲンソー『国際政治』(岩波文庫)
⑪ジョージ・ケナン『アメリカ外交50年』(岩波文庫)

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