↓の質問者です。私の意図としてはbでした。平和に対して様々なアプローチが存在する中で、「9条を堅持すれば平和は保たれる」とかいったような、一元的な平和論を振りかざして他の意見に対して排他的である人たちが集団的自衛権反対活動をされている方々に多くみられるように思います。そういった人々が私には「傲慢」であるように感じられ、非常に疑問を持たざるを得ませんでした。少しラディカルな表現ではありましたが、そうした平和に対して硬直的な思考の人々を、国際政治学者としては如何にお考えになるのかお聞きしたくご質問しました。

なるほど。仰りたいことはなんとなくわかりました。私は9条堅持、集団的自衛権反対という主張にはとくに違和感はなく、むしろ賛同していますが、「他の意見に対して排他的」という議論は分からなくはないです。ただ、いまは平和運動がクローズアップされているだけで、そういう「排他性」はあらゆる政治活動、社会運動に内包しているように思います。先ほどと同じことになりますが、平和に対しての硬直的な思考があるように、国防に対しての硬直的な思考もあります。イデオロギーの有無に拘わらず、どんな集団でもこういう人たちは一定数は存在しています。
他方で、そうした排他的・硬直的な思考が長続きすることはないと思うのです。自然淘汰されていくと思います。何故かというと、政治運動や社会運動は支持者を増やさなくてはなりませんから、必然的に排他的・硬直的な運動では支持を調達することができなくなります。そこで多くの運動はなるべく多くの人々を包摂可能なように排他性・硬直性を削ぎ落した思想形成・組織運営をしていきます。逆に言えば、排他的・硬直的な組織は自ずと自壊していきますので、憂慮するような問題ではないと思っています。