ポケモン映画の「ポケットモンスターアドバンスジェネレーション は裂空の訪問者 デオキシス」にでてきた悪の存在、一番最後の「敵」というのが、これネタバレになりますね(以下、ネタバレ注意)
そもそも、映画の舞台は近未来都市みたいなところで、そこでレックウザやデオキシスみたいなポケモンが現れててんやわんやするんだけど、
最終的に「暴走した街のガードロボット」が映画のラスボスで、えっ!?ポケモンじゃねーの!?みたいな(
街中のガードロボットが、皆一斉におかしくなって、サトシ達を攻撃してくるという。レックウザとかサトシ達を守ってくれるんだけど、なんかレックウザより強いの。レックウザを普通にボコってしまう。(この辺記憶曖昧)
これ、結構インパクトあって、ポケモン映画なのに人でもポケモンでもない、ポケモンみたいなデザインなんだけど明らかにポケモンと違う、ロボットのキャラクターがラスボスとして出てくるという。最初映画みた時はなんだこの展開〜て感じでしたが、今「映画の悪役」のことを考えてた時、なんかあるかな〜といって咄嗟に出てきたのがそれで、それだけ印象にあったんだと思います(
あの、普通そうなやつ、あまり悪役然としてないような奴が話の根幹に関わってくる「敵」になるというのが、好きですね。
ハリーポッターと不死鳥の騎士団にでてきた、あのおばちゃん先生・アンブリッジ先生とか。あれもキャラクターの個性強くて、でも映画上であんな悪役になるとは思わなくて、やっぱ好きですね。そういう、強烈な奴が好きです(
ダークナイトのジョーカーとか、あれも人気のある悪役で、すごくいいと思うんだけど、でもあれはわりとディオ(JOJO)みたいなカリスマ的存在で、それは悪の風格をもった上にある強烈な個性だから(
だからその、デオキシスのロボットとかアンブリッジ先生とか、ヘンテコな奴がすげー悪役っていう、わりとその見た目的にノーマークでいるようなのが悪役として映画上に凄く良い役割を果たしてくれるという、そういう悪役に惹かれます(
じゃあつまり黒幕的存在とか意外な黒幕!みたいなのがいいのかというと、それもいいんだけど、デオキシスのロボットやアンブリッジ先生に共通してるのは、どっちもわりと「素」なんだよね。
素で悪役として通してるというか。例えばハリーポッターなんかはヴォルデモートとその一派が物語全体の共通の敵で、常にそうした対立軸の上にあるんだけど、アンブリッジは魔法省からやってきた第三勢力みたいなもので、本来ハリーとヴォルデモートの対立軸とは関係ない立ち位置にいる。
そこで、その本来関係ない奴が映画の中で発揮する「敵対感」というか、視聴者にこいつが敵だとして認識させるっていうのは、それだけ「素でヤバい」潜在的悪役性を持ってるということです(白目)
デオキシスのロボットは、悪意をもって主人公達に危害を加えるんじゃなくて、たまたま暴走してしまったから、その仕様上の機能で攻撃をするという、もはや誰が悪いとかじゃないですね(
ロボットである以上、そこに感情的な理由なんてなくて、そうなってしまったからそうなるという、その「素のヤバさ」が良いですね。それが、映画の最終盤に「共通の敵」として立ちはだかるのが良い。(
あ、それで思い出したけど、スピルバーグの映画「激突!」に悪役として登場する謎の暴走トラック、その運転手、あれも「素のヤバさ」に満ちた魅力的な悪役ですね。
なんであれがやばいのかって、あれ交通事故みたいなもんで、自然災害みたいなもんで、あいつが主人公を攻撃する必然性とかなくて、しかもずっと何なのか「分からない」からね。
わからないまま、巻き込まれてしまったばっかりに、ずっと戦い続けるという、ヤバい悪ですね(白目)
つい語りたくなって書いたけど、本当はもっと好きな悪役とか色々いたはずなんだよな
まあ、自分も創作の中でいい悪役を描きたいですね。終わります(画像はそのデオキシスにでてくるロボットです)
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