何事にも終わりはあるものだと思いますか? もしあるのなら、哲学にも終わりはありますか?

何をもってある物事が「終わった」というのかによって答えは変わると思います。たとえば学校に戻ったら遠足は終わりかそれとも家に帰るまでが遠足かとか、教師と生徒の教育的関係は生徒がその教育課程を修了してその教師のもとから離れたら終わりかとか、結婚しているカップルの一人が死んでしまったら二人の関係も終わりかとか、罪の償いはいつ終わるのかとか、色々なことについて色々な考え方があるでしょう。
『けいおん!!』の挿入歌「天使にふれたよ!」には「卒業は終わりじゃない/これからも仲間だから」という一節があります。これは一つには、桜高校軽音部の部員としての活動は終わっても、放課後ティータイムとしての絆や友情は続くというような意味でとれます。またヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』には「また、死においても世界は変化せず、しかし終わりに至るのである」という命題があります(6.431)。これはどういう意味かよくわかりませんが、とにかくこのような例をみると、何かが「終わる」とはどういうことかと問うのと同時に、終わる終わらないと言われている対象はそもそも何なのかということも問わなければならないと思われます。
よって、哲学に終わりがあるかどうか考えるためには、哲学とは何かということを考えなくてはならず、しかしこれについては本当に色々な考え方があるので、どんな意味でも一概に終わる終わらないとは言い難いと思います。