クソみたいな話していいですか？
なんかふと考えていたことなんですけど、私が霧切とそれなりに友人だったらって考えてて、
付き合ってる人とか、結婚を考えているとか、そういうの話してもらえるくらいの関係で、
霧切が妊娠したんだよっていうのをまぁ私が知るんですよね。霧切がラインとかくれて。
それで、私も仕事が忙しいしっていうので、霧切のお腹が大きくなってる時に全然会えなくて。
やっと会えるってときに霧切はもう病院にいるんですよね。
私は電車とかに乗りながらもう「やだ～会いたくない」ってずっとのび（友情出演）に泣きつくんです。
でものびは「会わないと多分後悔するよ」って一緒にいてくれるんですよ。
それで病院について、入口に苗木君がいるんですよ。（この時点でざわめきじゃんぼは大泣き）
「響子さん、すっごく会いたがってたよ」って言われて、私は頭の中で、
（響子さんだって…）って恥ずかしながら苗木君にちょっとだけ嫉妬してしまうんです。
それでギリギリまでやだって言いつつ、涙を無理矢理ひっこめて霧切の病室に行くんですよね。
そしたら霧切がいるんですけど、なんていうか、もう、私の知ってる霧切の顔じゃないんです。
母親になるんだって女の子の、満ち足りた顔をしているんですよ。
そんな霧切に「久しぶりね」って言われた瞬間、私は声を上げて泣き崩れちゃうんですよ。
霧切はそんな私を見て、動揺したりせずに「どうしてあなたが泣くの？」ってちょっと困った風に笑うんですよ。
私は何も言えないんですよ。自分がどうしてこんなに泣いてるのかわからないから、何も言えないんですよ。
でもたくさん泣いて、落ち着いた時にいろいろな話をするんですよね。
ほんと他愛もない話をして、それで、落ち着いた時に「お腹触っていい？」って私が聞くんです。
「いいわよ」って言ってもらって、お腹を触らせてもらうんですけど、また涙が出てきてしまって。
ああ、この子は私の知らない間にどんどん大人になっていくんだなあ。
私はその瞬間にきっと立ち会えないんだなあ。
でも霧切はすごく幸せなんだなあ。苗木君といられてすごく幸せで、新しい家族ができるんだなあ。
お母さんになるんだなあって思って、もう涙が止まらないんです。

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ここまでを駅から自宅まで大雨でビチョビチョになりながら考えていて、
どうせ雨でビショビショだしなって思ってそのまま天を仰いで泣いたのが３日前くらいの出来事です。