付き合っている人の、相手を大切にするやり方と、私が相手を大切にするやり方(ひいては自分が大切にされていると感じるやり方)がどうやら違うようでつらいです。相手の心中を想像するに、私を大切にしてくれているようですが、私は自分が大切にされている(好かれている)と実感できず、一緒にいても寂しさが積もっていってしまうのです。
お答えに少し時間がかかってしまいました。
お酒を飲んでばかりだったというのもありますが、なんだかどうお答えしていいか悩んでしまって。
以下、いつも以上に自信がないですが、思ったことを書いてみますね。
■
あなたが悩んでいらっしゃるそういうこと自体は、ままあることだと思います。すべての人間は、どう関係に名前しても関係を深めても、いつだって他人どうしです。
例えば最後に添い遂げられる誰かに出会うまでのマッチングの過程が恋愛だとすると、好きどうしの気持ちに大きな差がある場合はお別れすることになるし、またあるいは、あなたがいまいらっしゃる場所と同じく、好きな気持ちが生み出すかたちがうまくかみ合わなくても、やっぱりいつかはお別れすることになるのでしょう。
■
ではどうしてあなたは恋人さんと、積もってゆく寂しさの一方でお付き合いしているのかということになってきます。
それがきっと好きだということなのでしょうけど、しかしおそらくあなたはこれからも、残念ながら幾分かはずっと寂しくあるのだと思うし、その引力はとてもおそろしくて理不尽なものだな、と感じます。
ただ、いつもながら適当を言うようでたいへん申し訳ないのですが、あなたはどうも不幸だというわけではないように思えるんです。
好きな相手を自分なりに大切にできることはとても尊くて、それだけで安心できることでもあると思います。見返りを求めないのがほんとうの愛だとか、そんなことを言うつもりはなくて、ひとりの人間の心の動きとしてみてもとても得難いことだと思うんです。
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そんな関係やめなさいとか、だからこそ大切にしなさいとか、あなたに代わって価値判断をすることは僕にはできかねます。
あなたが恋人を好きであること、恋人自身もそうであると遠回しにでも感じることができていること、あるいはしかし必ずしも満たされているわけではないこと、そのすべてがあなたをいまにつなぎ止め、寂しさを積もらせています。
安全な場所でインターネットをしながらお酒を飲んでいるだけの僕に申し上げられることがあるとすれば、その場所にあなたがいる理由が「恋人だから」だけになってしまったとき、しっかりと関係を終わらせること、しかしその一方で、そこに至ってしまうまでは変わらずあなたのやりかたで好きなひとを大切にすること、そのくらいでしょうか。
■
寂しさはこれからも積もっていきます。どんなにぴったりの関係でも、わずかな隙間を埋めるように寂しさは入り込んできます。
しかしその寂しさが致死量に達したとき、あなたの本能は必ずあなたを救います。それまでは理性とともに、あるいは理性を相手に、毎日戦っていきましょう。
例えばいまこの瞬間にあなたと恋人がお別れすると想定してみると、あなたは過去をずっと引きずってしまい、しあわせから遠い場所から抜け出せなくなるような気がしたので、こんな書き方になりました。
どうか無意識のうちに、みずからの本能をしばりつけてしまうことだけはありませんよう。
きっとあなたらしくいてください。それをいちばん揺るがしてくるのもまた、あなた自身だということに気をつけて。
お酒を飲んでばかりだったというのもありますが、なんだかどうお答えしていいか悩んでしまって。
以下、いつも以上に自信がないですが、思ったことを書いてみますね。
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あなたが悩んでいらっしゃるそういうこと自体は、ままあることだと思います。すべての人間は、どう関係に名前しても関係を深めても、いつだって他人どうしです。
例えば最後に添い遂げられる誰かに出会うまでのマッチングの過程が恋愛だとすると、好きどうしの気持ちに大きな差がある場合はお別れすることになるし、またあるいは、あなたがいまいらっしゃる場所と同じく、好きな気持ちが生み出すかたちがうまくかみ合わなくても、やっぱりいつかはお別れすることになるのでしょう。
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ではどうしてあなたは恋人さんと、積もってゆく寂しさの一方でお付き合いしているのかということになってきます。
それがきっと好きだということなのでしょうけど、しかしおそらくあなたはこれからも、残念ながら幾分かはずっと寂しくあるのだと思うし、その引力はとてもおそろしくて理不尽なものだな、と感じます。
ただ、いつもながら適当を言うようでたいへん申し訳ないのですが、あなたはどうも不幸だというわけではないように思えるんです。
好きな相手を自分なりに大切にできることはとても尊くて、それだけで安心できることでもあると思います。見返りを求めないのがほんとうの愛だとか、そんなことを言うつもりはなくて、ひとりの人間の心の動きとしてみてもとても得難いことだと思うんです。
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そんな関係やめなさいとか、だからこそ大切にしなさいとか、あなたに代わって価値判断をすることは僕にはできかねます。
あなたが恋人を好きであること、恋人自身もそうであると遠回しにでも感じることができていること、あるいはしかし必ずしも満たされているわけではないこと、そのすべてがあなたをいまにつなぎ止め、寂しさを積もらせています。
安全な場所でインターネットをしながらお酒を飲んでいるだけの僕に申し上げられることがあるとすれば、その場所にあなたがいる理由が「恋人だから」だけになってしまったとき、しっかりと関係を終わらせること、しかしその一方で、そこに至ってしまうまでは変わらずあなたのやりかたで好きなひとを大切にすること、そのくらいでしょうか。
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寂しさはこれからも積もっていきます。どんなにぴったりの関係でも、わずかな隙間を埋めるように寂しさは入り込んできます。
しかしその寂しさが致死量に達したとき、あなたの本能は必ずあなたを救います。それまでは理性とともに、あるいは理性を相手に、毎日戦っていきましょう。
例えばいまこの瞬間にあなたと恋人がお別れすると想定してみると、あなたは過去をずっと引きずってしまい、しあわせから遠い場所から抜け出せなくなるような気がしたので、こんな書き方になりました。
どうか無意識のうちに、みずからの本能をしばりつけてしまうことだけはありませんよう。
きっとあなたらしくいてください。それをいちばん揺るがしてくるのもまた、あなた自身だということに気をつけて。