以前『理科系の作文技術』を推薦されていたと記憶しています。僕もとてもよい本だと思うのですが、パラグラフの構成で一つ伺いたいことがあります。 p.60で、べたっと書かれた文章をパラグラフに分けて書き直した文章を挙げ、「こういう積雪を足で踏みつけるとどうなるか」という一文からなるパラグラフを使っています。単文のパラグラフについては、p.72のように許される条件を挙げ(「話題の切り替え」など)ていますが、あまり推奨しているようではありません。 dlitさんは文章指導で、単文からなるパラグラフについてどうコメントしていらっしゃいますか?学生の文章でそういうパラグラフがあったとき、どう添削しますか?
確認しましたが、確かにp.72で「一つの文だけからなるパラグラフは原則として書くべきではない。それが許されるのは」とあります。僕は授業では基本的に単文のパラグラフがあっても良いという話から入ります。それは短いからという理由だけで内容的に関連やまとまりがない他の文や段落にくっつけてしまうことの方がパラグラフ・ライティングのトレーニングとしては問題だと考えるからです。僕の出す課題では今のところ前後の段落にくっつけた方が良い単文のパラグラフというのはほとんど出てこないのですが内容の問題としてより詳しい描写や説明を加えた方が良いという添削をすることはあります(単文だからまずいとは書きません)。
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ゆり@横須賀