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佐倉 大 (北久保弘之)

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絵の上手さと画力の高さの違いは何ですか?私は絵の上手さは主観的な好みによる評価で画力の高さは正確なパースの描写による一般的な評価だと思っています。

んー、絵の上手さを主観的な好みと捉える事に異論は無いんですけど、主観的な好み「だけ」ならば、地球の総人口の数だけ上手い絵がある話になっちゃいます。絵の上手さは「その絵が好き」と思うオーディエンスが圧倒的に多数の場合を指す言葉と思った方が良いでしょう。画力の高さはもっと解り易い話で、何処の誰が観ても狂いの無い正確な描写(人物でも人工物でも自然物でも)を指す言葉と思って下さい。
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質問ではないので返答は無視で結構ですが一応宮崎監督が一流の論拠について。アニメ監督としては唯一外国の主要映画賞を多数獲得していること。アニメーターとしてはインタビューなどで賛辞が多く下手という声がほぼないことの二点です。アニメーターでもなく、なるつもりもないので本業の方とは評価が異なると思いますが、以上が宮崎信者でも好きでもない素人が客観的な一面から一流とする理由でした。北久保さんの宮崎監督の評価を強引に変えようとするものではありません。

解りました。ありがとうございます。ではこれはアンサーとしてではなくて単なるウンチクと思って下さい。東映動画社からは数多くの素晴らしいアニメーターの方々が輩出されていますが、東映動画社出身のアニメーター達の間では「水の大塚(康生さん)、火の大久原(章さん)、アクションの木村(圭一郎さん)」と呼ばれていました。これは絵の上手さが基準ではなくて「動きの上手さ」で評した呼び方です。当時の東映動画社出身のとても上手いアニメーターの方からお聞きした話ですが「宮崎(駿)さんは、結局、絵の上手さでは森康二さんには敵わなかったんだ。だから、当時 宮崎さんは途中で(同人誌に描いていた)漫画を描かなくなったんだよ。動きでも大塚さんには敵わなかった。だから、宮崎さんが演出になった時には真っ先に大塚さんに作画監督を頼んだんだ」と仰っていました。この話は、やはり東映動画社出身の方々から異口同音のエピソードとして聞いています。当時の東映動画社出身のアニメーターの方々は、皆さん同じ、共通認識だった様です。海外の映画祭での受賞歴に関しては、勿論、素直に喜ぶべきだとは思いますけど、作品の評価だけでは容易く獲れないのがオスカーです。米国アカデミー賞は、外国語映画賞以外の賞を獲得する為には、いやらしい話ですが、政治的な駆け引き、ネゴシエーション、ロビイスト活動が大きく影響します。事実、米国で一番人気も収益も高い宮崎さんの作品は「千と千尋の神隠し」ではありません。オスカーには受賞に疑問視される作品が多くありますけど、その殆どが政治的な理由で賞を獲得しているからです。ぶっちゃけ米国アカデミー賞は、アメリカローカルの映画のお祭り騒ぎだと思っていた方が誤解が少なくて済みます。

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作画の方がたまに宛名書きに描いてくださる遊びが好きです。それを真似して同僚進行が素材を入れるときの表に貼る宛名書きに一筆、絵を描いたりしています。(進行なので画力は察してください)。本人も自己満足だと言っていますが、アニメーターの方からすると、というよりも北久保監督的に、こういう多少の遊びってどうでしょうか。特に気にならないようであれば良いのですが、我々は進行ですので、やはりこういうのはやめるよう伝えた方が良いのでしょうか。

俺個人の意見ならば「制作業務に支障をきたさない」限り、どんどんヤった方が良いと思います。イイゾモットヤレー!
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犬と立ち食いソバは好きですか?

立ち喰い蕎麦は好きですが、犬はあまり好きじゃないです。

自身の監督作品の作画監督を「自分より下手な技量のアニメーターに発注する」ワケネーダロ論についてですが、過去、あるアニメーター出身の監督さんが、これも上手いと業界でも評判の後輩のアニメーターを作画監督として起用しましたが、下手くそだのなんだのポロカスにいびり続け、遂にはその後輩が逃亡してしまう事件があったのですが、こういうのはレアケースですか?他にも下手くそには頼みたくねーんだよとかコンテに書いた上手いアニメーター出身監督もいましたが。

レアケースですし、その後輩に作画監督を起用した監督に責任がある話です。「下手くそに頼みたくねーんだよ」← なんて事を絵コンテに書いているという話が事実だとすると、その段階では「既に作画監督は決定してる」ハズですから、それは多分、原画を依頼するアニメーターか、そのアニメーターを集めて来る制作さんに宛てた文章と見るのが妥当です。俺はあなたの質問に全てチャンと回答してますけど、俺があなたにお聞きした「宮崎駿監督しかいないという、一流の定義を教えて下さい」との質問に全くまともなお返事もせずに、あなたの自論と俺の答えが違うので、執拗に粘着してるだけでしょう?あなたに「学習しようという姿勢が無い」限り、それは単なるあなたの自論の押し付けでしかないので、これ以上は質問するだけ「あなたにも俺にも時間の無駄遣い」なので、もう自論を認めさせる為に「質問の形を借りた自己主張を続ける」のは無意味だと思って下さい。

富野さんの演出家としてすごいところはどこだと思いますか?

子供向けのTVアニメで「人間爆弾」とかそういうテロリズムを出しちゃう所。

監督と演出家、それぞれに必要な資質を、北久保さんは何だと思われますか?

演出家は、良くも悪くも「人の心に引っ掻き傷をつける」事が出来る能力者です。出来れば良い意味での引っ掻き傷をつけて欲しいと思います。監督の資質に関しては、過去のアンサーで回答していますので「site:ask.fm @LawofGreen 俺が 監督の資質」← この括弧内のテキストでGoogle先生にお聞き下さい。

今敏さんは基本的に漫画家出身ですが、師匠筋にあたる大友克洋さんより上手いという一般的な評価にはなりませんよね。捻くれたマニアや業界人が師匠より上手いよ、ということはあるかもしれませんが、第一人者としてのオリジナリティの問題で、漫画家より長年勤めているアシスタントのほうが上手いと言うくらい滑稽な話です。宮崎さんの模倣ではなく、別ラインで絵に個性があり、宮崎さんより上手いと北久保さんが思うアニメーターはいますか

森康二さん、大塚康生さん、大久原章さん、楠部大吉郎さん、小田部羊一さん、月岡貞夫さん、芝山努さん、小林治さん、木村圭一郎さん、東映動画社出身の方だけでもまだまだいらっしゃいますけど、何人の名前を挙げてもあなたにはこの方々の上手さは理解出来ないと思います。一度、アニメーターになってみたら如何ですか?

自身の監督作品の作画監督を「自分より下手な技量のアニメーターに発注する」ワケネーダロ論法でいうと、最高にうまいアニメーターは、監督になれないか、自分で作画監督もやるしかないということですか。ジブリの作画監督も皆うまい人たちですから言いたいことはわかりますが、それが宮崎監督よりアニメーターとして上ということにはなりませんよね。

俺にはあなたの言いたい事が解りませんが、それが宮崎駿監督より下手という事にもなりませんよね?

"「アニメーター以上に絵が上手い」故 今 敏監督"と並ぶレベルで絵が上手かったアニメーターを教えてください

たった今、名前を挙げた 沖浦啓之くんです。
Liked by: Leivuru

ぶっちゃけ宮崎駿さん以上のアニメーターと北久保さんが思う代表的な人を教えてください。たしかに宮崎さんの絵は古いし、密度は低くキャラは基本的に全部同じです。ヒロインはクラリスから菜穂子まで全部同じ顔です。一枚絵のセンスだけでなく、動きやタイミングの面でも宮崎駿氏より上手いと思う人はいますか。今敏監督も確かに一部で評価されていますが、金熊賞、金獅子賞や米国アカデミー賞は撮っていないとおもうのですが 、ぶっちゃけ宮崎監督や押井監督あげあげされると北久保さんは少しイラッときますか

イラっとするのは、あなたの偏った知識です。良いですか?出身がアニメーターの監督が、自身の監督作品の作画監督を他のアニメーターに依頼する時に「自分より下手な技量のアニメーターに発注する」と思ってるんですか?少しでもアニメーターの経験があるならば誰でも「頼む訳ねーだろっ!」と即答します。

"「アニメーター以上に絵が上手い」故 今 敏監督"の、ドローイングに関する類まれな才能を伺わせるエピソードをお伺いすることはできませんか

以前、仕事中に、今さんと沖浦啓之くんが小学生時代の話をしていて、図画工作の授業でどんな絵を描いていたかという話題になった時 今さんが「あのさぁ、やたらとパースとか奥行きの正確な絵とか描かなかった?」と言ったら沖浦くんが「あるある、自転車の前輪と後輪のパースとか計って描いてた!」と答えて、そうだよなーとか言いながら二人が笑い合っているのを 周りのアニメーターがドン引きしながら聞いていました。

スタジオが委員会に出資したとして、その委員会に集まった予算は結局スタジオに入るわけですよね?だとするとスタジオには出資額分を引かれた状態で予算が入るって事ですか?

まず、あなたは算数が出来る様になってから、もう一度 質問して下さい。
Liked by: まほろ総監督

クリエーターとしてのレベルが上がってくると、作品を見る目も相当に肥えてくると思います。そうなった時、他の人の作品に優れたところをたくさん見つけられるようになって、より強く感動するようになるのでしょうか?それとも技術的に至らないところが気に障って純粋に楽しめなくなるのでしょうか?

他の方々はどうか解りませんが、俺はその両方です。

アニメーターとして一流の定義について、庵野秀明さんは破片などの特殊アニメーターとしては有名ですが、アニメーターとして板野師匠ほどの賛辞を同業者他から聞いたことがありません。湯山さんはアニメーターとしての評価をほとんど聞いたことがありません。細田監督もアニメーター出身ですがほぼ同様です。宮崎監督だけが、アニメーターとしての賛辞、逸話が非常に多々あり、尚可アニメ監督としては日本でもっとも有名だと思います。天は二物を与えずじゃないですが、アニメーターとしては評価されなかった人、絵がそれほどうまくないほうがアニメ監督としては成功されている方が多いと思いますが北久保んさはどう思いますか

まず、庵野秀明さんが板野一郎さん以上の賛辞を「同業者他から」聞いた事が無いならば、単純にあなたの情報収集能力に問題があります。次に、宮崎駿さんがアニメーターとして評価されていますが、その評価の大半は動き以外の「画面構成能力」に関わる仕事です。ぶっちゃけ宮崎駿さん以上のアニメーターは、それこそ「山の様に大勢います」。宮崎駿さんのアニメーターとしての能力が低いんじゃなくて、宮崎駿さん以上のアニメーターが大量にいらっしゃる、という事です。逆にお聞きしますが「アニメーター以上に絵が上手い」故 今 敏監督が世界的に有名なのは何故でしょうか?

時々スタジオが委員会に出資してたりしますけど アレってスタジオ的にはどういうメリットがあるんでしょうか

出資した比率に比例してロイヤリティーが発生します。多く出資すればするほど、作品がヒットした時に収益が多くなりますが、作品がヒットしない場合は多額の損益になります。
Liked by: 仙人掌

代アニの講師されるんですか!?

されるんじゃなくて「以前、15年間代々木アニメーション学院の講師を務めていた」んですが。

アニメ演出家になりたければ、制作進行かとりあえず動画で入ってすぐ演出に転向するという方法があるかと思いますが、アニメーターとして一流監督としても一流と日本で言えるのは宮崎駿さんしかいないのはなぜですか。アニメーターは監督として向いていませんか。師匠の新房監督と同じ原画から転向した40手前の大沼監督曰く、監督も制作進行も人にお願いする仕事だから、進行のほうがコミュニケーション能力が高く監督に向いているような話をされていましたが北久保さんはどう思いますか

過去のアンサーで回答した通り、一回の質問の中に三つもいっぺんに聞かないで下さい。「アニメ演出家になりたければ、制作進行かとりあえず動画で入ってすぐ演出に転向するという方法があるかと思いますが、」← この文章はあとからの三つの質問のどれにも無関係な「無駄な文章」です。一つ目の質問ですが、あなたの言う一流の定義はなんですか?社会現象まで起こしたエヴァンゲリオンの監督はアニメーター出身の庵野秀明さんですし、全世界で一番 興行収入を揚げたのは劇場版のポケモンの監督 湯山邦彦さんですが、湯山さんもアニメーター出身です。一流の定義が曖昧なまま「宮崎駿監督だけ」と言われても、回答のしようがありません。二つ目の質問ですが、アニメーターと監督は「違う職業」です。当然ながら、求められる能力が全く違うので「上手いアニメーターだから良い作品の監督が出来る」とか「良い作品の監督だから作画も上手い」← みたいな話が成立しないのが当たり前です。三つ目の質問ですが、その話が本当だったと仮定しても「それを言ってる監督自身がアニメーター出身なので、説得力が無い」と思います。

闇金ウシジマくんのアニメーターくん編の取材を、北久保さんが受ける予定はありますか。闇金からお金を借りたことがありますか

予定も無いですし、借りた事も無いです。

リクープとは、アニメ単体作品ごとに、BDDVD売上が何億円、二次利用著作権が何千万円など個別の数字が、アニメ制作スタジオ、もしくはアニメ制作委員会から監督にも細かく説明されるのですか

アニメーションの制作会社には「制作権」というものがあるので、個別の数字が知らされます。監督にその細かい数字を報告する会社もありますし、ザックリと大雑把な事だけ報告する会社もありますし、監督の方から「細かい数字まで全て報告して下さい」と言う監督もいらっしゃいますし、「大雑把な数字だけでいいです」と言う監督もいらっしゃいます。監督によって、監督印税が発生する場合は「好むと好まざるとに関係無く」詳細なデータが書面で届きます。

演出になりたいのですが、どのような勉強をすればいいのでしょうか?

んー、演出って、いわゆる普通の演出家でしょうか?それとも「アニメーションの演出」でしょうか?前者の場合はポピュラーな勉強方法がありますが、後者の場合、普通の演出家にプラスして「アニメーションのテクニカルな技法を学ぶ必要」があります。それはもうプロの現場に入って勉強するしか方法が無いので、ここでは普通の演出家を目指す勉強方法を紹介します。実際にこの方法で勉強してアニメーションの監督になったのが「オネアミスの翼 王立宇宙軍」の山賀博之さんです。「どんな映画でも構わないから、同じ映画を10回観る事」です。演出家を目指す人ならば、同じ映画を続けて観れば、それが面白い映画でもつまらない映画でも「どんな構造で、どういう演出意図があって、どこで成功していて、どこで失敗しているのか」大凡の演出的な仕掛けが理解出来る様になります。10回という回数が大事なのではなくて「構造が解るまで繰り返して観る事」が大事な訳です。ちなみに、山賀氏が観た映画は「がんばれベアーズ」でした。

北久保さんが制作できるような、リクープできる制作会社を新規設立するには、どうしたらよいのでしょうか?

すいません、何処の制作会社でも「創った作品はリクープさせるつもり」で創っています。リクープ出来るかどうかは作品ごとに変わります。それに、俺が監督を務めた作品は全部リクープ出来ています。それは別に「リクープが可能な制作会社で働いたから」← という様な単純な事じゃないです。創る作品創る作品が全てリクープ出来るなどと保証されている会社の設立の仕方なんてありません。

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