@jsato_FLEET

佐藤純一@fhána

僕はfhanaの楽曲のほとんどを担当されている林英樹さんのことをよく知らないのですが、なぜ作詞を林さんに依頼されているのでしょうか?歌詞のイメージはfhanaが考えてから依頼するかんじでしょうか?

林(英樹)くんは、僕がfhána結成以前から活動している、FLEET(2006年メジャーデビュー)時代からの知り合いです。
当時、彼はメカネロというバンドで活動してました。メカネロはsoftly!というレーベルから2枚アルバムをリリースした後に解散。ちなみにCINRA編集長の柏井万作くんもメカネロのメンバーでした。
メカネロが活動していた頃は、あまり交流はなかったのですが、曲も詞も好きだし、同時期にデビューしていたことや、共通の知り合いや友人も多く、近い界隈だったので、何となく意識してはいました。
その後、色々あってメカネロ解散後に、林くんとメカネロのドラマーだったUちゃんによるユニット、「オードリーシューズ」に、僕がサポートキーボーディストで参加したことや、
2010年くらいにボーカロイドについての話で盛り上がったことで交流を深めました。
そうした緩やかな流れを経て、FLEETの唯一のボカロ曲である「Cipher」の作詞を林くんに依頼したところ、このコラボレーションが非常に上手く行って手応えを感じたので、それ以降、fhánaも含めて歌詞をお願いしてます。
ちなみに、シュタインズ・ゲートやロボティクス・ノーツなどのシナリオライターである林直孝さんの実弟でもあります。
fhánaは、自主制作アルバム「New World Line」(新しい世界線)というタイトルが示す通り、シュタインズ・ゲートにもかなりの影響を受けてます。そのシュタゲがアニメ化もされておらず、まだXBOX版とWindows版が発売されたばかりの頃に、林くんから「うちの兄が最近作ったゲームが面白いらしくて…」と、教えてもらい(さらに同時期にQuick Japanで、さやわかさんの牧瀬紅莉栖についての論評を読んだりもして)それが切っ掛けで、シュタゲのWindows版を買ってプレーしてハマりました。
……ハッ、歌詞のイメージについては、、
アニメのタイアップ曲に関しては、fhánaメンバーも林くんも原作をまずは読み込み、さらにアニメの監督さんやレコード会社のプロデューサーさんからの要望などを踏まえて、けっこう具体的かつ細かい指示で発注しています。
タイアップではない曲に関しては、最初に前提となる世界観(CLANNAD、シュタゲなど)を共有してもらった上で、自由に書いてもらっています。

Latest answers from 佐藤純一@fhána

アルバム、毎日楽しませていただいております!ところで、佐藤さんがメロを思いつく瞬間って、どんな状況・環境の時が多いですか?逆に、思いつくのではなく意識的に何か捻りだそうという時、どんなふうにメロを探しますか?

Extrike0522’s Profile Photoえくすと
メロを思いつく瞬間は、ふつうに作曲しようと鍵盤に向かって弾きながら考えてるときが一番多いです。
ある程度鍵盤で考えて当たりを付けたら、ゴロゴロ寝ながらとか、歩きながらとか頭の中で作曲を続けます。
メロを「思いつく」と「捻り出す」の違いが良く分からないです。
あと、yuxukiくんとかとSkypeしながらダラダラ話つつ、なんとなく間に鍵盤を弾いたりすると良いメロディが出てくることが多い気がします。
何にせよ言えるのは、無からメロディが生まれることは有り得ないということです。
色々な曲や好きな曲を沢山聴いて、頭の中に沢山インプットして、それらを自分なりに消化することにより、アイデアの断片が生まれ、でもその時点ではまとまりがなくバラバラな状態で体を成してない。
あとは延々曲について考えてると、タイミングが来たら、点と点だったバラバラのアイデアが良い感じに繋がって、ひとつのメロディだったり、曲だったりが生まれます。
そのタイミングっていうのが、俗にいう「降りてきた」とかそういうものです。
作曲してると猛烈に眠くなるのでよく居眠りしますが、寝てる間に脳内で情報が良い感じに整理されて、起きたときに考えなおすと良い感じに曲が仕上がることも多いです。
「色々インプットして頭の中でバラバラにあった断片の上手い組み合わせ方や繋げ方を見つける」っていう感じですね。

ご自身の音楽生活の中でここが特異点だった!というポイントはありますか?メジャーデビューにつながったのはあのライブがあったからだ、、あの人とあそこで出会ったからだ、、この曲のメロディーが浮かんだからだ、、などです。

2004年頃に自分のサイトに曲をアップして聴けるようにしたことですね。それを色々な人が聴いて、デビューのお誘いが舞い込んで、2006年にFLEETとしてランティスからメジャーデビューしました。次の特異点は、yuxukiくんが元々FLEETを聴いててくれて、Twitterで僕にリプライを送ってきて繋がったことですね。それが切っ掛けで今のfhánaに繋がります。

自分は音楽アーティストを目指しているのですが、プロになる為にはどんな事をしたらいいですか? それと、プロになる前とプロになってから変わったことは何かありますか?

良い曲を作ることにつきると思います。さらに、今やプロもアマも、アレンジやミックスのクオリティは殆ど変わらないレベルなので、ハイクオリティに仕上げるのも大前提だと思います。その上で、レコード会社にデモを送ったり、自主制作盤を作って同人活動をするなり、MVを作ってニコニコやYoutubeにアップする、ライブが出来るならライブもしたり、色々やってみて、その中で感触が良い方法を中心に活動して、ファンを増やすことも重要ですが、とにかく、横のつながりを増やすことが重要ですね。そういう知り合い繋がりで、仕事の話が入ってきたりします。プロになる前とプロになってからの違いは…プロになる前は、自分の意思で曲を作ったりライブをしたりしなきゃいけないので、まあいっか〜という感じでどんどん後回しにしてしまいがちになり、かなりの精神力が必要ですが、プロになると、自分の意思とは別に締め切りなどが発生するため、ものぐさな人でも曲が作れるようになります笑

佐藤さんが尊敬しているアーティストはいますか?

「好きな」アーティストは沢山いますが、「尊敬してる」アーティストだと、坂本龍一、小沢健二ですかね。音楽以外だと、宮﨑駿、庵野秀明はやっぱ尊敬しちゃいます。

最近かわいいと思ったアニメキャラはいますか?

楽園追放のアンジェラは良いですね〜。あと、そらメソの汐音ですね。

よくふぁぼされてますが、ふぁぼってる内容はちゃんと読んでるんですか?

読んでますよー。気になったら前後の流れも読んだりします。

カレーライスは最初に全部混ぜる派ですか?ちょっとずつ混ぜる派ですか?

最初だけちょっとずつ混ぜて、途中で全部混ぜる派です

key作品でのオススメは何ですか?? 因みに、私もCLANNAD(アニメですが)大好きです。

今放送中の「天体のメソッド」の脚本の久弥直樹さんがメインで書いている「Kanon」も良いですね。「CLANNAD」も良いですね。「AIR」も良いです。「リトバス」も良いです。アニメですが、「AB!」も良いですね。

ストリングスアレンジと編曲のコツを教えて下さい。

メジャーでのfhánaのシングルでは、川本新さんにストリングス・アレンジをお願いしております。「divine 〜」と「君という特異点」は、僕が元となるストリングスを打ち込み、それをブラッシュアップして頂ました。「いつかの〜」はコンセプトだけ伝えてお任せしました。「星屑〜」は、僕と、プロデューサーさんとで何度もアイデアを出し合いながら、参考に僕も打ち込んだりしつつ、時間をかけてストリングス・アレンジをして頂きました。編曲のコツは…そのメロディーとリズムに合うアレンジが必ずあるので、それを見極めることですかね。やりたいアレンジと、メロディーとリズムが相性悪い場合、いくらコネコネしても結局上手くいかないです。

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