ここまでくるのに、俺は幾度と躓いた事か...。 あの友人の元へ、一刻も早く助けに行く為に...。 まだ、友人の待つあの地にはたどり着けない。足はどんどん重くなる。 体の自由がきかなくなるたび、脳内を絶望と言う名の感情がじわじわ侵食していく。...ごめんな...ごめんな... 友人の顔が、脳内にちらついて頬に熱い涙が溢れる。 ...俺が、もっとちゃんとしていれば... その涙は、悲しさからか悔しさからか、とめどなく流れる... ついに体の限界が来た時、ふと、幻聴が聞こえた。それは、友人の声だった。 ーもう大丈夫、ここまで来てくれた貴方に感謝します。 ところであなたは夕飯、奢ってくれますか? May 12, 2015 雑草で良ければくれてやる