影と陰の違いが分かりません。僕は水彩塗りをベースとした塗り方をしたいのですが、ぼやっとしたかげとパキッとしたかげの塗り方をきちんと分けて使えていないことに気が付きました。何を意識してかげを置けばいいのでしょうか?
陰影についてだけ簡単に教えよう。光について知りたかったらまた聞いてくれ。本当は陰影を語る上では光がくっついてくるんだが、まずは陰影だけを理解しろ。
陰影というものを考えるにあたって光をまず決めるんだ。簡単に斜め上1箇所からライトを当てよう。白い机の上を想定しろ。その上に白いボールを置き、光を当てる。そうするとボールは光を当てた反対側が月のように暗くなるな。そのボールにくっついているのが「陰」だ。見る角度によって光が当たっているところと陰の割合は変わってくる。陰は常に光の反対側だ。さて、ボールだな。ボールは球状だから光が当たる面積が段々と減って段々と陰になっていく。月の満ち欠けのようにな。これがぼやっとした陰だ。では立方体はどうか。直角で構成されているから基本的に光が当たる面と当たらない面ではキッパリと別れる。
そして影だ。この場合影は机の面に現れる。影とは影踏み用の影のことだ。この影は影を作るものの形そのままが投影される。丸なら丸、四角なら四角にな。陰と違うのはそこだ。基本的にぼやっとした影にはならない。そうなるのは弱い光の時と、光の面積が大きい時くらいだ。そしてこの影は光の強さによって輪郭の強弱を変える。ちなみに光の強さによって濃さが変わるのは陰も影も同じだ。真夏の影はくっきり黒く、冬の影は少しぼんやり薄く。そしてライトを当てる位置によって長さが変わる。まぁわかるよな。朝方は長く、昼は真下になるようにな。
ちなみにこれは絵の影を描くコツなんだが、影を作り出す物体に近ければ近いほど影を濃くはっきりと描く。極僅かなグラデーションでいい。そうするだけでより「それっぽさ」が増す。
さて、絵を描く場合はボールが一個じゃないな。今までのボールをAとして、その影に重なるようにボールBを増やしてみよう。そうするとどうなるか。光源に近い方のボールAは陰のみだが、もうひとつのボールBには影も落ちる。BにはAのハッキリした影と、Bのぼんやりした陰があるんだ。そして机にはA,B2つの影ができる。頭の中でイメージできるか?
ここからが中級編の陰影だ。Bに出来た陰と影、この2つが重なる部分の影の濃さはどうなるか。陰と影が重なったからって二倍濃くなるわけじゃないんだ。陰影は光の強さで上限が決まる。Aのハッキリした影はBのぼやっとした陰と馴染んで濃い部分では同化する。わかるか?それが出来ると初級者独特の絵から卒業できるぞ。
だが、これは光を一箇所、そしてその他の光を考慮しない「ただし摩擦抵抗は考えないものとする」くらい初級的なものだ。実際はもっと複雑な要素が絡み合う。だが、まずはこの初級編を完璧にマスターしろ。最初はそれでいいんだ。むしろそれでないといけない。基礎を「わかったつもり」でそれっぽくやっていると、積み上げていった時にそれ以上に行けなくなるぞ。一つの絵の陰と影を完璧に取れるようになったら次に行け。
陰影というものを考えるにあたって光をまず決めるんだ。簡単に斜め上1箇所からライトを当てよう。白い机の上を想定しろ。その上に白いボールを置き、光を当てる。そうするとボールは光を当てた反対側が月のように暗くなるな。そのボールにくっついているのが「陰」だ。見る角度によって光が当たっているところと陰の割合は変わってくる。陰は常に光の反対側だ。さて、ボールだな。ボールは球状だから光が当たる面積が段々と減って段々と陰になっていく。月の満ち欠けのようにな。これがぼやっとした陰だ。では立方体はどうか。直角で構成されているから基本的に光が当たる面と当たらない面ではキッパリと別れる。
そして影だ。この場合影は机の面に現れる。影とは影踏み用の影のことだ。この影は影を作るものの形そのままが投影される。丸なら丸、四角なら四角にな。陰と違うのはそこだ。基本的にぼやっとした影にはならない。そうなるのは弱い光の時と、光の面積が大きい時くらいだ。そしてこの影は光の強さによって輪郭の強弱を変える。ちなみに光の強さによって濃さが変わるのは陰も影も同じだ。真夏の影はくっきり黒く、冬の影は少しぼんやり薄く。そしてライトを当てる位置によって長さが変わる。まぁわかるよな。朝方は長く、昼は真下になるようにな。
ちなみにこれは絵の影を描くコツなんだが、影を作り出す物体に近ければ近いほど影を濃くはっきりと描く。極僅かなグラデーションでいい。そうするだけでより「それっぽさ」が増す。
さて、絵を描く場合はボールが一個じゃないな。今までのボールをAとして、その影に重なるようにボールBを増やしてみよう。そうするとどうなるか。光源に近い方のボールAは陰のみだが、もうひとつのボールBには影も落ちる。BにはAのハッキリした影と、Bのぼんやりした陰があるんだ。そして机にはA,B2つの影ができる。頭の中でイメージできるか?
ここからが中級編の陰影だ。Bに出来た陰と影、この2つが重なる部分の影の濃さはどうなるか。陰と影が重なったからって二倍濃くなるわけじゃないんだ。陰影は光の強さで上限が決まる。Aのハッキリした影はBのぼやっとした陰と馴染んで濃い部分では同化する。わかるか?それが出来ると初級者独特の絵から卒業できるぞ。
だが、これは光を一箇所、そしてその他の光を考慮しない「ただし摩擦抵抗は考えないものとする」くらい初級的なものだ。実際はもっと複雑な要素が絡み合う。だが、まずはこの初級編を完璧にマスターしろ。最初はそれでいいんだ。むしろそれでないといけない。基礎を「わかったつもり」でそれっぽくやっていると、積み上げていった時にそれ以上に行けなくなるぞ。一つの絵の陰と影を完璧に取れるようになったら次に行け。
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